「ラチとらいおん」(マレーク・ベロニカ:文・絵 とくながやすもと:訳 福音館書店)という絵本があります。

弱虫な少年ラチのところに、ある日、赤いらいおんがやってきます。
らいおんは、ラチが強くなれるように、一緒に体を鍛え、励まし、勇気づけてくれます。
次第に勇気ある行動ができるようになったラチ。
ある日、置き手紙を残してらいおんは姿を消します。
「きみは、もう、ぼくがいなくても、だいじょうぶだよ。
ぼくは、これから よわむしのこどもの
ところへいって、 つよいこどもに
してやらなくちゃならないんだ。」
今朝、子供を送り出してから、朝ご飯の片付けをしていたら、キッチンカウンターに無造作に赤いライオンが置かれているのに気がつきました。
数日前、ペットボトル用の保冷バッグに付けてあったのを、長男が「もうこれ、取っていい?」と言って外していったのでした。
4年前の夏、九州にいるお友達に会いに行き、一緒に長崎の童話館という絵本・児童書専門書店に行って見つけたものです。

この「勇気の赤いらいおん」のお話は、うちの息子たちもよく読んでいましたが、偶然お友達の息子さんもお気に入りだとか。
記念にみんなで1つずつ買い、3人で赤いらいおんをぶら下げて歩いていたのでした。
あの時小学3年生だった長男は、いまや中学1年生。
熱血バスケ少年になりました。
幼児の頃は、ママと体の一部が触れてないと泣き出しちゃう子でした。
年中から入った幼稚園の入園式では、何度も何度も振り返ってママを探し、結局、式の途中で園児席を立ってママのところに来てしまったのでした。
お隣で落ち着いてお行儀よく座っていた女の子の、利発そうな様子と対象的で、情けなかったことを覚えています。
そんな息子、今日から中学生の新人戦、県南大会が始まります。
市の大会は見事優勝し、県南でも優勝を狙います。
確かにもう、赤いらいおんはいらないね。
これを手放せないのは、実は私の方だったりします。

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