「父帰る」という明治から昭和にかけて活躍した文豪菊池寛の戯曲があります。
家族を捨てて家出をした父親が、20年ぶりに落ちぶれた姿で帰ってくるというお話。
わが家の息子たちの父、私のオットが2年半の海外駐在を終えて、帰ってきました。
もちろん、家族を捨てて出て行ったわけではなく、家族のために働いてきて、会社の辞令を受けて帰ってきたのです。
また家族そろって暮らせることは喜ばしいことではあり、スポーツ活動に忙しい息子たちの活動のサポートに奔走していた私としては、強力な助っ人登場でホッとしています。
ただし、2年半の不在を経て戻った家族は、以前とまったく同じというわけではありません。
小学3年生と5年生だった息子は、中学1年と小学5年生になっています。
この差は、とてもとても大きいのです。
それぞれスポーツチームや部活が忙しくなり、塾もあり、しかも時間帯が以前より遅くなっています。
食べる量も格段に多くなり、常に補助食品を買い置きしておかなければいけなくなりました。
洗濯物のシャツも、息子のものが私のサイズを上回るようになりました。
きっとオットも軽い戸惑いを覚えるのではないでしょうか。
しばらく、お互いペースをつかむために調整期間が必要かもしれません。
オットにとっては、職場も新しい環境になるわけで、きっと大変だろうと思います。
しかし、せっかく帰ってきたのですから、父の大変さも存分に味わってもらいましょう。
少年野球の練習手伝い、球場や体育館の送迎、もちろん私が試合に帯同している間の家事サポートも期待してますよ。(笑)
そうそう、父が家を出て、また帰ってくる話で、お気に入りの絵本があります。
すっかりサーカスに夢中になったパパは、なんと家族を置いてサーカスと行っちゃった~。
そのうちサーカスの芸を習得して家族のところに帰ってくるのですが、なんとも自由というかハチャメチャなパパです。
自分のオットだったらたまんないけど、こういう人、面白くていいなぁ~。

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