時間管理、タイムマネジメントというテーマにずっと興味を持ってきました。
自分でもなぜだかわからないのですが、書店で時間管理の本を見つけたり、雑誌で特集されていたりすると、つい手に取ってしまいます。
そろそろ年末。書店や文具店の店頭には、来年の手帳やカレンダーも並んでいます。
これらも、いわば時間管理のツールのひとつ。
手帳術を特集した雑誌も、興味をひかれてしまいます。
そんなふうにして、手帳術を試行錯誤し、時間管理の本を読み漁り、自分なりに「時間」という概念について考え続けてきました。

子供が生まれてしばらくしてからだったと思います。
乳児の世話と家事だけでいっぱいいっぱい。
今まで難なくできていたタイ語の勉強、英語の勉強、読書、友達とのランチ、映画、ショッピング、ちょっとしたお出かけなどが、とてもとてもハードルの高い活動になってしまいました。
その大変化に自分の意識をチューニングできず、家事育児と自己実現の両方を同時にかなえられないものかと、もがき苦しんでいたのです。
まずは、目の前の作業の効率化や生産性アップ。
まとめられる作業はまとめるとか、家事の動線短縮とか、必要ないことをやめるとか。
次に機械やサービスを利用するアウトソーシング。
食洗器を使ったり、生協のミールキットを利用したり。
家政婦さんやお掃除サービスまでは無理ですが・・・
脳や体調の適した時間に適した活動を持ってくる、という概念は割と最近意識するようになったことです。
そして、健康や睡眠を管理して、体調を整え、安定したパフォーマンスが得られるようにすることも。
さらに最近考えることは、どんな活動も自分の人生の一部であるということです。
結局、人生はどんなにお金を稼いだかでもなければ、どんなに有名になったか、えらい肩書を持ったかでもなく、どれだけ充実した豊かな時間を過ごしたか、幸せを感じて過ごしたか、じゃないかと思うのです。
最近、こんな話を聞きました。
ある有名企業の社長さん、年間に60日もスキーに行くそうです。
自分が死ぬとき、「もっとスキーに行きたかった」と後悔したくないからだそうです。
また、別の会社の社長さんは、子供の保育園の送り迎えをするために、9時~17時勤務を死守しているとか。
もちろん、いやいややっているわけではありません。
有名企業の社長さんですから、人を頼んだり、自分が行かなくてもすむ手立てはいくらでもあるでしょう。
でも、子供の幼い限られた期間、積極的に関りたいという思いから、あえてそうしているそうです。
どちらの会社も、誰もが名前を聞いたことがある有名企業で、よくビジネス雑誌などにも取り上げられるような、注目度も高く勢いのある会社です。
社長が忙しくないわけがありません。
それでも時間をこう配分すると、自分で決める。そのための仕組みを作り、人を育て、仕事が回るようにする。
私の場合、子供たちが少し成長し、身の回りのことは自分でできるようになりました。
添い寝の必要もなくなり、学校の持ち物も自分で用意しています。(忘れ物はありますが・・・)
楽になってきたな~、もっと仕事できるかな~、と思い始めた時、長男が強豪のスポーツチームに入りたいと言い出しました。
多くの親御さんが、「スポーツ少年団」などの活動を敬遠したり、入団を躊躇したりします。
親の時間と労力を、半端なく取られるからです。
実際私も葛藤はありましたし、大変でした。
今は、その息子は中学校の部活に夢中ですが、またまた強豪チームなため遠征も多く、親のサポート、帯同が必要です。
なんと、さらに弟までスポーツ少年団の野球チームに入ってしまいました。
今のチームでは、「我が家は帯同無理です」と言って、チームの方に子供だけお願いすることもできなくはありません。
または、送迎だけして試合は見ずに家に帰っていても大丈夫です。
私もそうやって、お願いしてしまうこともあります。
しかし、時間の都合がつく限り、特に大事な大会の時は、応援に行くようにしています。
帰ってから、息子と試合の内容や、メンバーの話などをして盛り上がるのも幸せな時間です。
小さくて泣き虫だった息子が、夢中になるものを見つけ、挑戦し、勝負に泣き、笑い、成長している瞬間に立ち会っていたい。
そういうことに、自分のいのちの時間を配分したいと思うのです。
仕事やキャリアの面では、確かに制限されます。
今の状況で、新たにお勤めに出る時間、体力、気力を捻出するのは難しそうです。
それでも、子供たちと熱い時間を共有したという豊かな経験は、私の今後に新たな可能性を見せてくれたような気がします。
時間管理にとらわれたフェーズからそろそろ抜け出し、いのちの時間を味わい、幸せを感じることにフォーカスするように、レベルアップしていこうと思います。

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