今日は東京でお茶のお稽古。
お当番なので、水屋でお点前やお菓子の準備をします。
今日のお菓子は、鴬餅。「梅に鴬」の連想で、この時期のお菓子です。

微妙な楕円形にきな粉のかかったお餅。
大きめの菓子鉢に3個盛らないといけないのですが、どう乗せていいか迷います。
お菓子や菓子器の形状によって、どう盛り付けるかはセンスが問われてしまいます。
自信がないので、先生にどう盛ったらいいかお聞きしました。
先生のお答えは、「鶯が、梅の枝に止まってよい声で鳴いているのを想像してみてごらん」と。
「奇数を三角に」とか、「四角い菓子器にはまるく、まるいものには角形に」といった、ある程度の定石はあります。
しかし、そのルールを教えるのではなく、「鶯の姿を思い浮かべて」なんて、素敵じゃないですか!

ちなみに、おまけの雑学ですが、アイキャッチの写真のいわゆる「うぐいす色」の鳥はメジロだそうです。
警戒心が強く、あまり人前に姿を見せない本物の鴬に比べ、梅の枝に止まっているところをよく目撃されているのはメジロ。
なぜかくすんだグリーンを「うぐいす色」というので、こちらを鴬だと間違ってしまう人が多いです。(そう、私です)
ところで、想像する力、イメージ力はとても大切です。
原田メソッドでも、どれだけ鮮明に臨場感を持ってイメージできるかで、達成の可能性は格段に変わってくるということを再三言われます。
ぼんやりとした妄想ではなく、達成したときの感情を臨場感を持って味わうことで、その未来はただの夢ではなく、予定された未来として実現していくのだそうです。
イメージする力、発想力こそAI時代に生き残るために必要な能力だと言われます。
想像力といえば、こんな絵本があります。

戦争で故郷を追われたぼくたちが命からがらたどりついたのは、夏は暑く、冬は寒い東の国。
狭い家で、貧しい暮らしを強いられます。
ある日、パンを買いに出かけたお父さんが買ってきたのは、パンではなくて地図。
最初はがっかりしたものの、狭い部屋にいながらにして、南国に行ってトロピカルフルーツを食べたり、高いビルが立ち並ぶ都会を旅したり、雪山に登って冒険したり。
貧しさもひもじさも忘れて、世界旅行を楽しむようになりました。
「はやいってなんだろう?」という問いかけから始まって、ウサギ、カモシカ、チーターと速く走れる動物を列挙していきます。
それから、新幹線や競争用自動車、ジェット旅客機などの人間が作りだした乗り物。
もっと速いのは、音、地球の回る速度、人工衛星や宇宙船・・・そして光。
その光よりも速いのは・・・
私たちの頭の中は、宇宙のはてにも、何百年先の未来の国へも、一瞬のうちに行くことができますね。
小学校の読み聞かせでも、何度か読んだことのある2冊です。
子供の自由で生き生きとした発想、大事にしていきたいですね。

ブログランキング参加中です!クリックで応援よろしくお願いします♪