絵本

はじめの一歩の本

私の読書記憶の中で、忘れられない本を、最近ウン十年ぶりに読みました。

「荒野にネコは生きぬいて」(G・D・グリフィス:作 前田三恵子:訳 文研出版)

何歳の時に読んだのか記憶にありませんが、宿題の読書感想文を書くために買ってもらったことを覚えています。

ネコが好きだったので、本屋さんの店頭、課題図書のコーナーで、ネコの絵にひかれて選びました。

裏表紙に、「小学中級以上」と書いてあるので、やはり3~4年生くらいだったのでしょうか。

絵本ではない本で、初めて没頭して読んだ記憶のある本です。

 

息子たちがまだ幼稚園に入る前から、月々絵本が配本されるサービスを利用していました。

童話館出版の「親と子の童話館ぶっくくらぶ」というサービスです。

 

息子たちは、中学2年と小学6年生になり、もう絵本ではなく児童書が届きます。

本人たちは、まったく読まないのですが、私がやめられなくてずるずると続けてしまっています。

この配本サービス、年度の初めに配本リストを送ってくれるのですが、その中にこのタイトルを見つけ、届くのをドキドキしながら待っていました。

別に、書店やネット書店で買えば、いつでも買えたんですけどね。

長い年月を経て、また私のところにやってきた感じがいいなぁ~と思って、届く日を待っていました。

 

久しぶりに読んでみて・・・結構おぼえているものですね。

書き出しの部分、子猫が飼い主に捨てられるシーンから始まります。

いきなり草むらに投げ出され、びっくりしたものの、何か新しい遊びだろうと思って、わくわくしながら飼い主が戻ってくるのを待つ・・・

子供の頃、読んだことを鮮明に思い出しました。

もちろん忘れていたところもありますが、山火事のシーン、猟犬に追いかけられるシーン、ミンクとの死闘・・・

おぼえてる、おぼえてる!!

 

今回はじめてわかったのは、この物語の舞台となった荒野は、イングランドのダートムアという高原だということです。

自然環境が厳しく、風化した花崗岩がごつごつする泥炭地だそうです。

「ダートムア」や「ヒースのしげみ」という言葉が度々出てきますが、やっと具体的にイメージできるようになりました。

 

自分から物語の本を読み始める頃に、読書の喜びを教えてくれる本に出合えたのは、本当に幸せでした。

 

ところで、絵本の方はどうだったでしょう?

うちの両親は、熱心に読み聞かせをしてくれるタイプではありませんでした。

いとこや近所の人からもらったおさがりの絵本や伝記の本などが、それなりにたくさんありましたが、親に読んでもらった記憶はありません。

それでも自然と本を読むようになったのですね。

「子供の頃、好きだった絵本は?」と聞かれたら、まよわずこれ。

「おしいれのぼうけん」(ふるたたるひ たばたせいいち:作 童心社)

というか、これしか思い出せません。

 

お仕置きでおしいれに閉じ込められた、さとしとあきら。

おしいれの中から、いつの間にかねずみばあさんの支配する別の世界へ・・・

ハラハラドキドキ、最後はホッ。

いわゆる「行きてかえりし物語」です。

 

自分の子供に、初めて絵本を買う時も、迷わずこれを買いました。

ぎゃくに、これ以外は何を買っていいかわかりませんでした。

この前の段階の赤ちゃん絵本は、童話館ぶっくくらぶの配本と、姉からもらったおさがりで充分でした。

なにせ、姉のだんなさんはくもん出版にお勤めで、男の子の好きそうな絵本も図鑑もいっぱいあったのです。

 

赤ちゃん絵本の次に、そろそろストーリーのあるものを・・・となったら、やっぱり「おしいれのぼうけん」ははずせません。

幸い息子たちも気に入ってくれて、毎日毎日、何度も何度も読みました。

あぁ~、幸せな時間だったなぁ~。

 

私の読書観の基礎を作ってくれたといっても過言ではないこの2冊、これからも子供たちに長く読み継がれていってほしいです。

 

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