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宮沢賢治「よだかの星」を、極上の朗読と音楽と絵で楽しむ

こんにちは! 絵本セラピスト🄬のらくちゃんです。

 

宮沢賢治の「よだかの星」という短編童話を、読んだことがありますか?

「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」のような、いわゆる「代表作」ではありませんが、なんともせつなく余韻の残る、思わず星空を見上げてみたくなる作品です。

 

あらすじ

よだかは、容姿が醜く、不格好なため、まわりの鳥の仲間から嫌われていました。

特に鷹は、よだかの名前に「たか」が入っているのが気に入らず、名前を変えろ、さもないと殺すとおどします。

絶望したよだかは、故郷を捨てて遠くへ行こうとします。

太陽に向かって飛びながら、焼け死んでもいいから、あなたの所へ行かせてくださいと願います。

太陽に「お前は夜の鳥だから、星に頼んでごらん」と言われ、よだかは星々に願いをかなえてくれるよう頼んでまわりますが、どの星にも相手にされません。

疲れ果て、飛んでいるのか落ちているのかもわからないようになりながら、それでも飛び続けたよだかは、いつしか青白く燃え上がる「よだかの星」となり、今でもまだ燃えているそうです。

 

この「よだかの星」を、絵本セラピーを一緒に学んだ友人、中田真由美さんがしっとりと朗読する動画があります。

朗読に合わせてフルートとギターの演奏が添えられているうえに、絵がまた素敵!

朗読:中田真由美

朗読:飯干大嵩

フルート:小関早苗

ギター:朝倉功次

作曲・ギター:石貫慎太郎

絵:中山尚子

 

実は、昨年、八王子市のホールで、実際にフルート&ギターと「よだかの星」の朗読の共演があり、大好評だったそうです。

今年の2月にはプラネタリウムで開催される予定だったのが、コロナウィルス感染拡大の影響で残念ながら中止に・・・

それをこのたび音楽も朗読も新たに録り直し、再構成してYouTubeで配信されました。

絵は静止画ですが、場面ごとに展開する中山尚子さんの美しい絵が、賢治の世界を独特な雰囲気で情緒的に表現していて、アニメーションよりもかえって物語世界に浸れる気がします。

 

宮沢賢治の童話なので、もちろんお子さんに見てもらってもいいのですが、上質な音楽と朗読と絵のコラボは、大人にぜひ味わってもらいたい作品です。

リラックスタイムにゆったりと、お気に入りの飲み物でも片手に、スマホではなくパソコンかタブレットの大きめの画面がおすすめ。

きっと贅沢な時間になることでしょう。

 

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