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絵本「おとなしいめんどり」とタイ語版「THE LITTLE RED HEN」

こんにちは!タイ語でも絵本を読む、絵本セラピスト🄬のらくちゃんです。

 

最近は、タイに行くと必ず絵本を大人買いしてしまいます。

しかし、買っただけで安心して、ほとんど読んでないものも結構あったりします・・・

最近、ステイホームの時間に昔買った絵本をパラパラ見ていたら、「ん?これって、『おとなしいめんどり』かも?」と思う絵本がありました。

 

息子たちが小さい頃読んでいた、「おとなしいめんどり」(ポール・ガルドン:作 谷川俊太郎:訳 童話館出版)

あるところに、働き者のおとなしいめんどりが、ねこといぬとねずみと一緒に、いごこちのいい小さな家に住んでいました。

ねこは、ふわふわのソファーで、

いぬは、日当たりのいいポーチで、

ねずみは、だんろのそばのあったかいいすで、

一日中寝ていました。

うちの中の仕事をするのは、おとなしいあかいめんどり。

 

ある日、雑草をぬいていると、小麦のたねがみつかりました。

「だれか、このこむぎをまいてくれる?」とあかいめんどり。

ねこも、いぬも、ねずみも、「いやだね」。

 

あかいめんどりは、せっせと雑草をぬき、水をやって小麦を育てました。

小麦がみのると、「だれか、この小麦を刈り取ってくれる?」。

またしても、3人とも「いやだよ」。

粉屋に持って行って小麦粉にひいてもらうのも、それでお菓子を焼くのも、「いやだな」という3人。

オーブンでおいしそうなお菓子を焼いたあかいめんどり、

「だれか、このお菓子を食べる?」

この時ばかりは、「たべる!」という3人に、あかいめんどりが言ったことばは・・・

 

このお話、実は世界各地で似たようなお話がある、有名な昔話のようです。

英語の原題は、「THE LITTLE RED HEN」。

 

タイで買った「メーガイ コンデーン(赤毛のめんどり)」という絵本は、そのタイ語バージョンですね。

絵が独特で、なかなか芸術的です。

 

この絵、油絵で描いてあるようで、よく見ると油絵具をベタっと塗り重ねた、立体的な感じが見えます。

こっちに出てくる「いや」ばかり言う動物は、アヒル、ガチョウ、ネコ、そしてブタです。

このあかいめんどりは、ごきげんにお散歩していて、小麦の種を見つけました。

植えるのも、刈り取るのも、粉に引くのも、パンに焼くのも、やはり「いや!」という4匹の動物たち。

 

あかいめんどりが、オーブンから取り出した焼き立てのパンから漂ういい香り。

そこでみんなは、「あかいめんどりの仕事を、手伝うんだった・・・」と思わずには、いられませんでした。

 

最後のページ、あかいめんどりが、ほかほかと湯気をたてる山型食パンの前に一人で座って、「さぁ、食べよう!」とスプーンとフォークを持ちあげています。

???

スプーンと、フォーク・・・?

そう。

タイでは、食事の時は、スプーンとフォークを使うのが一般的。

ラーメンのようなヌードルは箸を使いますが、ご飯とおかずはスプーンとフォーク。

でも、山型食パンをスプーンとフォークでは、食べにくそうですよね。

西洋の昔話を描いたつもりが、思わぬところでうっかり「タイ式」にしてしまったところが、タイらしくて憎めないですね。(笑)

 

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