原田メソッド

Zoomで絵本セラピー開催 練習のつもりが神回に!

こんにちは!大人に絵本を読む、絵本セラピスト🄬のらくちゃんです。

 

昨年12月に絵本セラピスト🄬の認定をいただき、さぁ、これから大人にたくさん絵本を読んでいくぞ~とはりきっていたのですが、ご存知のとおりコロナの感染拡大によりステイホーム。(涙)

2月に地元の古民家で、ママ友を招いて絵本セラピーを開催して以来、全然活動できていませんでした。

古民家という非日常の空間で楽しむ、絵本の時間。(その時の様子はこちら)

大人だからこそ、絵本をきっかけに引き出される、思いや感情。

大人だからこそ、同じ絵本を読んだのに、人それぞれ見える世界や、感じることが違う面白さ。

そんな体験をもっとしたくて、そんな場をもっと提供したくて、この古民家で定例会をやろうかとも計画していました。

しかし、そんな野望は、しょっぱなからすっかり打ち砕かれ・・・(涙)

 

絵本セラピーの師匠や、セラピストの先輩方も、この事態に予定していた絵本セラピー、勉強会、講習会、絵本の会などを一斉に取りやめざるを得ませんでした。

しかし、どうやら事態は長期化しそう・・・

そうわかってきたところで、次々オンラインでの絵本のイベントが始まりました。

Zoomを使った絵本セラピー、新刊絵本を紹介するブックトーク、お気に入りの絵本を紹介しあう交流会・・・

過去にない事態に、出版社各社も大慌てで著作物のオンライン使用のためのガイドラインを決めたようです。

もちろん、絵本セラピストたちは、著作者、出版社への敬意を持って、ガイドラインを遵守し、できる範囲で活動してきました。

やっぱり、リアルで集まる絵本セラピーがいいな、とは思います。

目の前で読まれる絵本の大きさ、紙の質感、読み手の機械を通さない声や雰囲気・・・それらすべてが「絵本の体験」になります。

参加者同士の交流も、Zoomだとどうも発言のタイミングが合わなかったり、他の人の反応が見えづらかったりします。

それでも、Zoomならではの利点もあることもわかりました。

何といっても、どんなに遠くに住む人でも、ネット環境があれば瞬時に集合できるということ。

私が参加したセラピーでも、つくばの自宅にいながら、九州や北海道、時にはオーストラリアやアメリカ、イタリアなどから参加される方もいました。

Zoomの小部屋でも、感想のシェアタイムでは、すぐに仲良くなれました。

そして、やっぱりこういう時期だからこそ、絵本の世界を共有して、語り合える場が、心にしみる・・・

 

私も、いつまでもこうしてはいられません。

絵本セラピスト養成講座で学んだことは、実践のためのもの。

何より、これからしばらく続く不安と怖れと、混乱、混とんとした時代に、絵本で人の心に癒しや力を与えたい。

そのために、私は去年絵本セラピーに出会い、突き動かされるように絵本セラピストになったのではないか。

使命というと大げさですが、この時代が来る前に絵本セラピストになったことは、何か意味があるような気がしてしまったのです。

だったら、やらなきゃね。

といっても、未経験のことを始めるのは、なかなか勇気のいるものです。

慣れないZoomのホスト、絵本のオンラインでの使用許可申請、絵本をどう読むか、どう写すか・・・

どれも「絵本セラピスト養成講座」にはなかった内容です。

幸い、絵本セラピーとは別ですが、フェイスブックで参加しているコミュニティで、お互いの目標達成を支援、コーチングし合うという企画がスタートしました。

こういうマイルドな「強制力」と「人の目」、そして「応援」があると、一人でやるよりはずっと行動できるものです。

ありがたいことに、私の絵本セラピーの練習に、一人の男性が付き合ってくれることになりました。

絵本セラピーも未経験、特に絵本好きというわけでもない、仕事のできるバリバリの会社員の方。

今までのとぼしい私の絵本セラピー経験の参加者には、いなかったカテゴリーです。

早速、パソコンで絵本を写すための機器を購入したり、自分で考えたプログラムに沿って、使用したい絵本の出版社に許可申請書を送ったりしました。

使用許可がもらえた絵本だけでは、思いどおりのプログラムはできませんでしたが、なんとかかんとか開催し、経験が一つ積み上がりました。

 

初めて絵本セラピーを体験した、その方の感想とフィードバック、心にしみました。

制限だらけの中で、なかば無理やり作ったプログラムでしたが、やはり絵本には、大人の心を動かす力がある。

その方からいただいた感想で、それを実感しました。

以下に引用します。

「私にとって今回のセミナーは想像の2倍以上の良い意味でのインパクトがあった。文字通り癒やされた。良い映画を見たあとしばらくぼうっとしてしまうことがありますが、ちょっとそれに近い感覚でした。」

「ほぼ全ての絵本は、私にとっては『あたり』だった。楽しかったり、感慨にふけったり、大いに心を動かされ、ゆさぶられた。同じことが他の大人にも起こるのだろうか。そこに興味がある。もしもそうだとして、それはどうしてだろう。その理由:絵本×大人で何が起こっているのかにも興味がある。そのように興味を持つほど、不思議な程の効果を絵本に感じた。」

 

このフィードバックは、私にとって、とてもとても貴重なものでした。

実は、「大人の男性に、絵本をおすすめするのは難しいよね」と決めつけていたところがあります。

だから、今までの自分が開催するセラピーにお誘いしたのは、ママ友だったり、絵本セラピストの仲間やその周辺の人だったり。

すでに「絵本」というものに親しみを持っていたり、絵本セラピーを知っていたりする人でした。

しかし、この男性のフィードバックのなんと深いこと!

「絵本セラピー」の神髄に、難なくアクセスしているじゃないですか。

この時は、お一人きりで受けてもらいましたが、ぜひともグループワークもやっていただきたい。

大人同士で、どう感じたか、何を思ったか、シェアしてもらいたい。

きっと新たな感覚を得られたり、新鮮な景色が見られると思うから。

「練習」のつもりでやった苦し紛れのプログラムが、私の思い込みを打ち砕く運命の一回になったかもしれません。

絵本の力は底知れない。

老若男女、誰にでも読んであげていいのです。

私のこれからの絵本活動のビジョンが、大きく広がった体験になりました。

 

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