こんにちは!大人に絵本を読んでいる、絵本セラピスト🄬のらくちゃんです。
なかなかリアルで集まって、絵本を読んだりできる状況にはなりません。
なので、今できることを、できる範囲で。
先日は、男性お一人に向けてオンライン会議システムZoomで、絵本セラピーをやらせていただきました。(その時の記事はこちら)
今回は、一緒に絵本セラピスト養成講座を受けた同期の仲間3人に向けて、絵本セラピーをやらせてもらいました。

絵本セラピーって?
絵本セラピーとは、数冊の絵本をセラピストが読み、参加者が感想や感じたことをわかちあったり、簡単なグループワークをしたりするワークショップです。
同じ絵本を、同じ時に同じ人から聞いても、なぜか印象に残るところが違ったり、それぞれ異なった感想を持ったりします。
それが、「大人に絵本」の面白いところ。
今まで積み重ねてきた人生経験や、育ってきた環境、培ってきた価値観などは、一人一人違うから、絵本から受け取るものも違ってくるのですね。
今回の絵本セラピーの目的は?
今回は、一緒に絵本セラピスト協会の主催する絵本セラピスト養成講座を受講した、同期の仲間だけに参加してもらいました。
というのも今回は、3つの目的があったから。
- オンラインでの実践練習
- オンラインでの絵本の映し方や、使用許可申請についての情報交換
- 同窓会
絵本セラピーは、実際参加者が集まって、対面で絵本を読むことを想定して学んできました。
セラピストも、絵本セラピーを学ぶ以前に、普段は自分の子供や学校、幼稚園などで読み聞かせをしていたりします。
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大前提として、絵本は、手に取って読んだり、目の前の人に読んであげたりするように作られているのです。
でも、そうは言っていられない世の中になってしまいました。
それなら、オンラインで絵本を読むための勉強と練習、そして実践あるのみ。
今回のプログラムは?
絵本セラピーは、セラピストが選書した数冊の絵本を組合わせ、プログラムを作ります。
そこには、セラピストが参加者に届けたいメッセージが込められています。
世の中にある膨大な絵本作品の中から、絵本セラピストのセンスと知識と絵本力で選んだ絵本の組み合わせは無数にあり、まさに「オリジナル」。
しかし、オンライン開催の場合、著作権上の問題から、出版社や作者から使用許可をもらわないと、たとえ参加費無料開催だとしても、画面に映して読むことができません。
そんなわけで、いくつもプログラムを考え、手当たり次第に使用許可申請を出し、許可がもらえた作品だけで、再度プログラムを練り直すことになりました。
そうしてできたのが、今回のプログラム。
こんな絵本を読みました。
- 「どこがながいかわかる?」(みやにしたつや:作・絵 鈴木出版)
キリン、ゾウ、ヘビ・・・どこがながいかわかる?
かんたんななぞなぞ絵本で、ウォーミングアップ。
しかし、中にひっかけ問題がひとつ。
あれは、足じゃなくて手だったのね~~~。
と笑ったところで、2冊目へ。
- 「じゃがいもひめとさつまいもひめ」(はらぺこめがね:作・絵 鈴木出版)
じゃがいもも、さつまいもも、どちらもおいしく、勝ち負けは決められな~い。
参加者のみなさんに、ご挨拶をかねてお好きなおいも料理やおいもを使ったお菓子を教えていただきました。
- 「おおにしせんせい」(長谷川義史 講談社)
ここから、ぐっと深いところへ入っていきます。
この絵本から、何を感じましたか?
どんなことが思い浮かびましたか?
- 「みんながおしえてくれました」(五味太郎 絵本館)
4冊目はこれ。
息子さんから、おばあさまから、中学校の時の先生から、おしえてもらったことの素敵なエピソードを聞かせていただきました。
みんな、温かなつながりの中で生きてこられたのだな~、とほっこりとした気持ちになりました。
- 「わたしゃほんとにうんがいい」(イギリス民話 せなけいこ:文・絵 鈴木出版)
最後の絵本は、どんなことが起きても「わたしゃほんとにうんがいい」と言ってにこにこ笑っているおばあさんのお話。
「コロナ禍」と言われる今の状況。
「禍」という言葉で、わざわざ不安や怖れを増幅させていませんか?
「うんがいい」とにこにこしていると、この状況だからこそできること、この状況から得られることが見えてくるかもしれないと思うのです。
絵本セラピー後の気づき
コロナ感染が広がっているから、今はしかたなくオンラインだね、と思って開催したZoomでの絵本セラピー。
そりゃ、リアルがいいけど、オンラインのよさもたくさん気づけました。
絵本を人に読んであげるのは楽しい。
たとえ画面の向こうの人でも、やっぱり楽しいなぁ~と思います。
聞いてくれたみんなも、画面の絵本はぶれもなく見やすくて、集中して味わえた、となかなか好評でした。
パソコンの画面とマイクを通してでも、充分癒し効果はあったようです。
使用許可の関係で、とても限られたラインナップの中からプログラムをひねり出すのも、いい勉強になりました。
絵本セラピストとして、少しだけ成長したような気がします。
そして、「使ってください」と言っていただけたこと、その出版社さんと作者の方に、心から感謝を感じ、大事に心をこめて読もうという思いがあふれてきました。
読ませてもらった絵本への愛がさらに深まったような気がします。
こんな気づきをいっぱいもらえて、「わたしゃほんとにうんがいい」ですね。


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