絵本

2021年元旦、昔話絵本「かさじぞう」を大人読み

明けましておめでとうございます!

大人に絵本を読んでいる、絵本セラピスト🄬らくちゃんです。

 

大変なコロナ・ショックが吹き荒れた2020年が終わり、風の時代の2021年が始まりました。

コロナ・ショックは収束したわけではないですが、徐々にポスト・コロナ、ウィズ・コロナの生き方を模索してきた私たち、もう嵐が過ぎ去るのを耐えて待つだけではないはずです。

明るい、新しい時代に、ワクワクすることにチャレンジしていきたいと思っています。

このブログでも、どんどん発信していきますので、本年もどうぞよろしくお願いします。

 

2021年元旦に読んだ絵本は「かさじぞう」

「かさじぞう」のお話、知ってますよね?

日本昔話の定番の「かさじぞう」です。

最近の子は、昔話を知らなかったりするので、念のため中2の息子に聞いてみました。

 

らくちゃん:「かさじぞう」って知ってるよね?

息子:うん、知ってるよ。

らくちゃん:どんな話?

息子:なんか、地蔵にかさかぶせる話。

らくちゃん:それだけ?

息子:それで~、家の前になんか置いてくの。

 

 

毎晩、絵本を読み聞かせて育てたんですけどね・・・(涙)

 

ここでは、皆さんストーリーはご存知という前提で、話を進めます。

 

「かさじぞう」を大人読み

私は、絵本セラピスト協会認定の絵本セラピスト🄬ですが、絵本のマニアックな知識や、絵本業界の裏話、児童文学の専門的な知見などから、絵本を読み解くわけではありません。

ただ、読むんです。

でも、感じるんです。いろんなことを。

 

絵本セラピーでは、大人に絵本を読みますが、絵本の読み方や解釈の仕方を教えたりはしません。

何を感じても、どう考えても自由だし、人それぞれ違っていい。

それが面白いと思っています。

 

絵本セラピーの師匠、岡田達信氏は「絵本は心の鏡」だと言います。

自分の経験や価値観、観念などが、物語を通して見えてくるのです。

 

さて、「かさじぞう」(瀬田貞二:再話 赤羽末吉:絵 福音館書店)を通して、私、らくちゃんが見た世界をご紹介しましょう。

 

売れ残りのかさと年越しの餅やご馳走、小金の山

大晦日に、かさを売りに町に行ったおじいさん。

かさは売れずに、正月の餅も買えないまま、雪の中を帰ります。

その途中、雪の中に立つ6体のお地蔵さんを見て、かわいそうに思い、売れ残ったかさをかぶせてあげます。

ひとつ足りない分は、自分のかぶっていたかさを脱いでかぶせました。

 

これ自体は、心優しい行為ではありますが、山盛りの餅やご馳走や、小金に匹敵するものでしょうか?

だって、売れ残りのかさですよ。

 

思うに、このおじいさん、普段から利他的で人に親切にして生きてきたと思うのです。

伴侶であるおばあさんも、同じ価値観を共有する同志。

 

おじいさんの家と町の途中に立っているお地蔵さんたちは、普段からその様子をご覧になっていたのですね。

だから、餅や小金を届けようと、そりを引いて歩いているお地蔵さんたち、

「じいぁ うちは どこだ、

ばあぁ うちは どこだ。」

という掛け声をかけています。

おばあさんの存在もセットです。

 

普段から、心清く、親切にして暮らしていると、どこかで誰かが見ていて、本当に困った時には、手を差し伸べてくれるひとがいるものだよね、と思いました。

 

生き方上手のおばあさん

かさを売りに行ったおじいさんが、手ぶらで帰ってきた晩、おばあさんはおじいさんを責めなければ、がっかりして泣いたりもしませんでした。

淡々と、「そだらば、つけものででも としをとるべ」と言って、おかずなしのご飯を食べて、さっさと寝てしまいました。

 

「過去と他人は変えられない」と言います。

「かさが売れなかった」という過去も、商売下手なおじいさんも、いくら怒っても、失望しても変えられません。

変えられないものにとらわれていても、幸せにはなれません。

だったら、今できることに目を向け、できることをするのみ。

つまり、おかずなしのご飯を食べて、さっさと寝てしまう。

 

このおばあさん、究極の生き方上手かもしれません。

 

私だったら、どうする?

さて、このおじいさんとおばあさん、利他的で親切で、素晴らしいご夫婦という見方だけでいいでしょうか?

私はね、思うんです。

おじいさん、あんた、「予測と準備」が足りないよ、と。

お正月のお餅を買うために、大晦日にかさを売りに行ってもねぇ・・・遅いでしょ。

雪国では、大晦日はもう絵本の絵のように、雪が積もっているのです。

そんな時に、これからかさを買おうなんて人はいないはず。

 

雪の降らない関東のこの辺では、たまにドカ雪が降ると、慌ててホームセンターに雪かきグッズを買いに行きますけどね。

 

それに、おばあさん。

おじいさんが大晦日にかさを売って餅を買おうとしていることに、何の対策もしないのは、やはり「予測と準備」不足と言えるでしょう。

長年連れ添っていれば、おじいさんが商売下手なのはわかっているはず。

「あぁ、今日は餅は買ってこられないかもしれないな」ということは、容易に想像がつきますよね。

それならば、雪が降り出す前に、かさを売りに行くよう提案するとか、大晦日に売れそうなもの、干支の飾りとかを自分の手仕事で作って、持たせるとか。

私なら、そうしたかな、と思います。

 

欲をかかず、正直に、人に親切にしていれば、きっとお地蔵さんがご馳走を届けてくれる・・・?

いやいや、「欲をかかず、正直に、人に親切に」、さらに自分の頭をフルに使って考え、アクティブに行動し、自分の力で手に入れた富をまた周りの人に還元していく、っていうのを目指したいですね。

 

 

まとめ

「かさじぞう」という鏡に写った「私」は、どんな姿だったでしょうか?

私が価値を置いているものが、見えてしまっていませんか?

よく知っている昔話でも、こんな風に自分の姿が浮かび上がってくることがあります。

これを、何人かの方と同時に読んで、シェアしたりすると、また凄いことが起こるのです。

他の人は、「え、そこ!?」と思うところに反応していたり、「う~ん、そういう見方もあるのかぁ」と新鮮な発見があったり。

大人に絵本を読む「絵本セラピー」(詳しくはこちら)では、いつもそんな楽しい体験をしています。

 

毎月1プログラム、Zoomを使ったオンライン絵本セラピー「心ほっこり らくちゃんの絵本タイム」を開催しています。

また、全国にいる絵本セラピスト協会認定の絵本セラピストも、各地で絵本セラピーを開催していますので、ぜひご参加くださいね!