お散歩写真日記

カラスウリ、妖艶な夜咲く花だと知った夏

こんにちは!

つくば市在住の主婦、らくちゃんです。(プロフィールはこちら

カラスウリという植物を知っていますか?

秋に、鮮やかなオレンジ色の楕円形の実をつける、つる性の植物です。

空き地や雑木林などの繁みで、木や他の植物に絡みついているのを見かけますね。

食べられませんが、柿のような色合いが、なんとも秋らしくて風情のあるものです。

昨年の秋、散歩途中で撮ったもの

このカラスウリの花が、どんな花か知っていますか?

そんなこと、考えたこともありませんでしたが、ふとしたことで知ることになり、衝撃でした!

あまりの驚きと感動に、いろいろカラスウリのことを調べ、この夏急に「カラスウリ博士」になってしまいました。(笑)

カラスウリの妖艶な「夜の顔」を知ったきっかけ

私は、毎朝の散歩をルーティンにしています。

近所の田んぼ道をてくてく。

畑や、空き地、雑木林を通って、季節の移ろい、花や虫、空や雲の表情を楽しみながら歩いています。

最近、道端でよく見るこの花。

なんだか咲いているんだかどうだか、よくわからないし、あんまりきれいじゃない・・・

この、糸というか繊維のほぐれたようなのが、ゾロゾロと出ていて、なんとなくだらしがない感じ。

これ、なんだろう?

と思いながら、やり過ごしていました。

あるとき、どうしても「これ何なのよ」という気持ちが高まり、Googleレンズで調べてみました。

調べたいものの写真などで、Googleレンズのアイコンをタップすると、教えてくれる超便利な機能です。

こんなふうに。↓

え?カラスウリ?

カラスウリの実ならよく知っているけど、これがあのかわいいオレンジ色の実になる花なの?

しかも、夜にだけ咲く「一夜花」で、朝にはしおれてしまうのだとか。

私は、咲く前としおれた姿しか見たことがなかったのですね。

ネットの写真を見ると、闇の中でレースのような白い繊維をまとった5弁の花びらを持つ、なんとも妖しく神秘的な花です。

本当に夜咲いていた

そうと知ると、どうしても見てみたくなってしまいました。

夏の宵は、6時や7時ではまだ暗くなりません。

夜の9時ごろ、懐中電灯を持って、いざ出発!

のどかな田んぼ道は、夜は真っ暗で怖いですから、幹線道路沿いの繁みを見に行ってみました。

すると・・・

咲いていました!

創造主は、なんでこんな形の花を咲かせることにしたんでしょうね。

なんとも妖艶で神秘的。

思わず言葉をなくして、ただただ見入ってしまいました。

カラスウリの詳細情報

すっかりカラスウリのとりこになってしまい、早速図書館でこんな絵本を借りてきました。

カラスウリ そうえん社

これによると、雄株と雌株があり、それぞれ雄株には雄花が、雌株には雌花が咲くそうです。

雄花には雄しべがあり、雌花にはめしべがあって、付け根の部分に実になるふくらみがあります。

雄花。中央の黄色い部分がおしべ。

雌花は、花の付け根にふくらみがあります。

もうすでに、かわいい「うりぼう」ができています。

これから色づいてくるのが楽しみですね。

絵本によると、つぼみの部分を切ってきて、水にさしておくと、家でも開花の様子が観察できるとか。

やってみました。

これからレースが広がっていく期待が高まります。

が、失敗・・・

そのまましおれてしまいました。

残念。

ちなみに「カラスウリ」の名前の由来は、カラスが食べるからではないそうです。

もう一回り小さい「スズメウリ」というのもあって、大きめの種類を「カラス」、小さい方を「スズメ」ということがあるとのこと。

一説には、蔓が巻きついて木を枯らすから「枯らす瓜」というそうです。

カラスウリは、スイカやキュウリと同じ「瓜」の仲間。

確かに、今なっている「うりぼう」は、スイカと似ているかも。

散歩コースになっているスイカ

しかし、花は全然違うような・・・

7月頃、うちの庭で見られたキュウリの花と赤ちゃんキュウリ

さらに、カラスウリの根には「イモ」ができているそうです。

種でもふえますが、冬になって茎や葉っぱが枯れてしまっても、翌年イモから次の芽が出てくるそうです。

そこも、キュウリやスイカとは違いますね。

カラスウリで気づいたこと

カラスウリなんて、ものごころついてから知っていた植物です。

今回、どこかに出かけたとか、新たな挑戦や研究をしたとか、特別なことがあったわけではありません。

毎日ほぼ同じコースを散歩していただけ。

それなのに、カラスウリが夜だけこんな妖艶な花を咲かせるなんて、初めて知ったのです。

すごい衝撃!感動でした!

ことほど左様に、自分の常識はあてにならないものなのです。

全て知っている。

わかりきっている。

今さら意外なことなんかない。

本当にそうでしょうか?

目の前の事象、人、当たり前の出来事に、実は全然知らなかった一面があるのかもしれません。

そう思って、今日も新しい発見を探してみませんか?