おすすめ絵本

絵本「ほんやねこ」 風の時代のファンタジー

こんにちは!

大人に絵本を読んでいる、絵本セラピストらくちゃんです。(プロフィールはこちら

先月、「スーパーねこの日」に、絵本セラピスト仲間のふじみちゃんとコラボで絵本セラピーを開催しました。

絵本セラピーってなに?

そこで読んだ絵本が、その後じわじわと響いてきています。

今日はその絵本をご紹介します。

「ほんやねこ」は、こんな絵本

その絵本はこれ。

ほんやねこ(石川えりこ:作 講談社)

本の楽しさがこめられた一作!

本屋のねこが窓を閉め忘れて出かけてしまったある日の夕暮れ。 窓から強い風が入りこみ、本の中からシンデレラや長靴をはいたねこたちを窓の外へ吹き飛ばしてしまいました。 そうとは知らずに散歩をしていた本屋のねこでしたが、そこへ……。 ペローやアンデルセンの物語を読んだことがある人もまだ知らない人も楽しめる
石川えりこの新たなる代表作!
(出版社ホームページ作品紹介より引用)

https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000355016

有名な物語の登場人物たちが、風に飛ばされ外の世界へ・・・

そこで関わり合うのが、なんとも愉快。

長靴をはいたねこが、川に入って、シンデレラの靴を探してあげたり、

洗濯物のポケットに入って、長い髪を垂らしていたラプンツェル、

それをピノキオが手をのばして降ろしてあげたり、

港で、片耳の切れたねことケンカになりそうになったとき、

青い鳥のチルチルとミチルが助けてくれたり、

3びきのこぶたを助けようとしたら、

「ちょっとおまち!助けるのは、年寄りが先ではないのかい?」

と、まほうつかいのおばあさんが出てきたり、



パロディのようで、なんとも楽しい!

実は、絵の中にもしかけがいっぱい。

何度見ても、新しい発見があります。

オリジナルの物語を知っているから楽しめる。

この絵本から、オリジナルを読んでみる楽しみもある。

たまらなく味わい深い、一冊でした。

物語から現実へ、現実から物語へ

ファンタジーの素材から紡がれたファンタジーを楽しみ、しばらくは本棚にしまわず、手の届くところに置いておきました。

そうして、この絵本を常に視界のすみにとらえているうちに、ふと気がついたことがあります。

先月、本の著者さんを招いた講演会をオンラインで開催しました。

文章の専門家、山口拓朗さんの新刊「ファンが増える!文章術」の出版記念講演会として、「『らしさ』を発信して、人生を動かす」というテーマでお話いただきました。

本の内容に心を揺さぶられ、山口拓朗さんが発信するメッセージに強く共感し、多くの人に届けたいという思いから、思い切って開催した講演会でした。

その日、Zoomで参加者の皆さんのお顔を拝見し、なんとも言えない不思議な感動を覚えました。

そこには、絵本セラピストの仲間がいて、

目標達成、メンタルトレーニングの手法「原田メソッド」を一緒に学び、実践する仲間がいて、

所属しているオンラインサロンの仲間もいて、

なんと息子が幼稚園時代から仲良くしているママ友も参加してくれていました。

今まで、まったく接点のなかった人たちが、一緒に講演会を聞き、自分の「らしさ」を深掘りするワークに取り組んでいるのです。

住んでいる場所も、それぞれ。

北海道から沖縄まで。

アーカイブ視聴は、アメリカのシカゴから申し込んでくれている友人もいました。

さらに、講演会に参加していたママ友さんが、後日「書籍付き・アーカイブ視聴」を申し込んでくれました。

「なんで?」と聞いたら、「お友だちのお嬢さんにプレゼントしたいから」と。

送り先を見ると、福島県いわき市。

私がよくコラボで絵本セラピーをやっている、仲良しの絵本セラピスト、ふじみちゃんの住んでいるところです。

何気なく話をしているうちに、ママ友さんの友達とふじみちゃん、お知合いだということが発覚!

なんと、子供同士が同級生だったのです!(しかも、上の子も、下の子も!)

なんだか、風に吹かれて、物語のひとたちが外の世界に出てきて、交流しているような錯覚をおぼえました。

風の時代は、現実世界もファンタジー

西洋占星術では、2020年12月から「風の時代」に入ったと言われています。

それまで200年続いた「土の時代」からの大転換。

いろんな枠組みや壁が取っ払われ、風に乗って自由に身軽に、つながるべき人がつながるようになってきたのでしょうか。

そんなことを考えていた時に届いた、絵本セラピストの師匠から配信されたメルマガ。

なんと「絵本の物語を生きる」というお題でした。

これもまた、含みのあるシンクロで、なんだかワクワクが止まりません。

「ファンタジー」という言葉は、「見えないものに光をあてて可視化する」という意味があるそうです。

絵本の物語は、一見荒唐無稽な作り話のようであり、実は物事や世界の本質をとらえているものが少なくありません。

現実世界の中にファンタジーの要素をキャッチすることができれば、ずいぶんと彩り豊かで奥行きの深い世界が見えてくるのではないでしょうか。

絵本は、常にそのヒントを見せてくれているような気がします。