絵本セラピスト協会による「絵本セラピスト養成講座」全4日間のカリキュラムを終了し、無事「基礎絵本セラピスト」の認定をいただきました。

ただなんとなく絵本が好きで、我が子に読んであげたり、小学校の読み聞かせボランティアをしてただけなのに、なぜかこんなところまで来てしまいました。
好きなものにひかれて、ふらふらついていった先にある思わぬ展開。
今回もそんな感じです。
子供のものというイメージの絵本ですが、絵本セラピーではおとなに絵本を読み聞かせます。
読んであげたい対象者の方、伝えたいメッセージなどに合わせてプログラムを考え、絵本を選び、読んでさしあげます。
数人のグループで自由感想をシェアしたり、グループワークで考えを出し合ったりすると、不思議なことに同じ絵本を、同じ時間に、同じ場所で、同じ声で聞いたのに、感想や意見が驚くほど違っていたりします。
これがおとなの面白いところ。
それぞれの経験や価値観、固定観念によって、驚くほど解釈が違うことがあるのです。
通常、意見の違いは対立を生みがちですが、何の利害関係も正解不正解もない絵本のことですから、ただ「へぇ~、そういう見方もあるのね」と受け入れるだけ。
そこになんとも言えない不思議な安らぎを感じ、新たな視点を知る面白さがあります。
学びを深め、ワークを重ねるうちに、よく知っていたシンプルな絵本に意外な見方があったり、深い意味を読み取る人がいたりすることに驚かされます。
絵本セラピストの中には、心理学やコーチングを学んでいる方も多く、まだまだ奥は深そうです。
基礎絵本セラピストの認定を手にして、今やっとスタート地点に立ったところ。
これから深く豊かな絵本セラピーの森探検を楽しんでいきたいと思います。

今回同時に認定を受けた5人の同期と
