9月3日、茨城県立図書館出前講座の読み聞かせ研修講座「読み聞かせのためのワークショップ」が開催されました。
会場は、つくば市役所コミュニティ棟。参加費、無料。
ありがたいじゃないですか。
最近、講習会や勉強会はほとんど東京都内に出かけて行っています。
受講料の有無や金額はその時によって違うのですが、往復の交通費、駅前駐車場料金、片道1時間半~2時間の移動時間は必ずかかります。
学びも仕事も、友達との集まりも、東京都内が当たり前になっていると、車で15分の市役所で無料で学べるなんて、めっちゃお得感いっぱいです。
長男が入学してから、小学校での読み聞かせボランティアを始め、7年ほど続けてきましたが、読み方はまったくの我流。
絵本セラピーに出会って、「大人に絵本ひろめ隊」の講座や基礎絵本セラピスト🄬の認定を取るための講座で、初めて絵本を読み聞かせる技術的なことを学びました。

本の持ち方、自分の立ち位置、ページをめくる手の動きや声色など、知っているのと知らないのでは大違いです。
ちょっとしたコツの大きな効果を体感したばかりなので、他にも何か使えるテクが学べるかも、と期待いっぱいで講座に参加しました。
講師はフリーアナウンサーで、朗読の会も主催している方。
さすがによく通る声と、人前に立つ態度が堂に入ってます。
講座中は、新美南吉作の「あめだま」という短いお話を、参加者が順番に読んでいきながら、気をつける点や間のとり方、心情や状況が転換した時の声色などについて教えていただきました。
お話を聞きながらわかったことは、これは朗読のお作法であり、絵本の読み聞かせとは別物だな、ということです。
今回の講座では、絵のお話は皆無でしたが、絵本では絵が語りかけてくるものが少なくありません。
だから、読み手は過剰な演出や声色を控え、聞き手が絵からのメッセージを受け取る邪魔をしないようにします。
読みながら感情が乗ってきてしまうことはありますが、あくまで自然に。
そう学んできたので、朗読の読み方には違和感がありました。
そんな違いを感じるのも、絵本セラピーや絵本について学ぶようになったから。それまでは、朗読と絵本の読み聞かせの違いなんて、考えたこともありませんでした。
いろんなことを学び、体験することで、自分の引き出しが増えていき、引き出しの中身を自分なりに組み合わせ、独自のものを作っていけたら。
そんなことに思い至る機会になりました。