なぜ原田メソッドなのか?
私が原田メソッドに出会ったのは、長男がきっかけでした。
息子が小学校高学年の頃、あるスポーツに本気で取り組み始めました。全国大会を目指すような、本格的な競技スポーツの世界。ところが、そこにあったのは、子どもの可能性を伸ばすどころか、心を押しつぶすような高圧的で暴力的な指導でした。
スポーツの経験がなかった私には、それが「熱血指導」には見えませんでした。むしろ、子どもを支配し、恐怖で従わせるような「虐待」に近いものに感じられたのです。
「子どもが本気でスポーツに取り組む意味って、何だろう?」
「人としての成長に、本当にこのやり方が必要なのだろうか?」
そう感じた私は、答えを求めてオリンピック選手やプロスポーツ選手の書籍を読み漁るようになりました。
その中で出会ったのが「原田メソッド」でした。
原田メソッドは、荒れた中学校で全国大会優勝を成し遂げた元体育教師・原田隆史先生が構築した、人間力と目標達成力を育てる教育メソッドです。
その魅力は、単なる根性論ではなく、科学的な理論と実践によって裏づけられた「再現性のある技術」であること。
そして、結果を出すこと以上に、人としてどうあるか――「自立型人間の育成」という考え方に強く惹かれました。
私自身が学び、実践していく中で、大きく変わったのは**自分自身の“内側”**でした。
目に見えるような収入や成功ではなくても、毎日を前向きにとらえ、自分の価値観に沿って生きる力が育ちました。
迷いや不安に飲み込まれず、自分の軸で考え、選び、進んでいけるようになったのです。
それはまさに、私が絵本を通して伝えたいと思っていた「幸せに生きる力」そのものでした。
原田メソッドは、子どもにも大人にも、一生役立つ“生きる力の土台”を育てる実践的な手法です。
ツールも整っており、正しい方法で継続すれば、誰でも実感を得られる再現性があります。
だからこそ私は、このメソッドを、子育てに悩む親や、今を生きづらく感じているすべての大人たちに届けたいと願っています。
絵本で心を耕し、原田メソッドで行動を整える――
この2つが重なったとき、人はもっと自分らしく、もっと幸せに生きられると、私は確信しています。


