こんにちは!
大人に絵本を読んでいる、絵本セラピスト🄬らくちゃんです。(プロフィールはこちら)
毎月、Zoomで絵本を5~6冊を使った、大人向けのワークショップ「絵本セラピー」を開催しています。
2021年2月は、24日に開催しました。
2021年2月のプログラム
2月に入り、冬と春の間を行きつ戻りつ。
梅の花に春を感じたと思ったら、朝はまだ霜で真っ白になっていたり。
世の中も、まだまだ先行き不透明と言いながら、それでも着実に希望の春は近づいているはずです。

私たちも、いつまでも縮こまっているわけにはいきません。
お互いに、声かけあって、動き出そうではありませんか!
そんな声かけ、勇気や元気が出る言葉ってなんだろう?
今回は、「言葉の力」をテーマに、5冊の絵本を読み、自分に力をくれる言葉、支えてきてくれた言葉に思いをはせました。

1冊目は、言葉は言葉でも動物の言葉。
世界中、国が違えば、動物の鳴き声も様々です。
でも、うしはどこでも・・・同じなのですね。
「うしはどこでも『モー!』」(エレン・スラスキー・ワインスティーン:作 ケネス・アンダーソン:絵 桂かい枝:訳 鈴木出版)
2冊目は、普段からよく使う言葉「ありがとう」をユーモラスに描いた1冊です。
「とりあえずありがとう」(五味太郎:作・絵 絵本館)
皆さんに、最近「ありがとう」と言ったできごとを紹介してもらいながらの、ご挨拶タイムを取りました。
3冊目にはこれ。
「しあわせってなあに?」(葉祥明:文・絵 スネル博子:英訳 自由国民社)
ひらがな4文字の簡単な言葉。
だけど、その意味は人それぞれ違うのかも・・・
皆さんの「しあわせ」を胸に思い描きながら、自由に感じたことを分かち合ってもらいました。
そして、4冊目にはちょっと長いお話を。
「泥かぶら」(眞山美保:原作 くすのきしげのり:文 伊藤秀男:絵 瑞雲舎)
「泥かぶら」と呼ばれた女の子のお話です。
みなしごで、容姿の醜い泥かぶら、村で馬鹿にされ、いじめられていました。
ある時、旅の老人に、かがやくほど美しくなれる秘策を教えてもらいます。
それは、
「自分の顔を恥ずかしいと思わないこと」
「どんなときも にっこりわらうこと」
「人の身になって 思うこと」
この三つの教えを、どんな時でも忘れずに、守り続けた泥かぶらは・・・
皆さんに「座右の銘や信条としている言葉はありますか?」と、お聞きしました。
豊かな人生経験から体得した教えや、小さい頃おばあちゃんから言われたことを今も守っているというお話など、素敵な言葉をたくさん教えていただきました。
最後は、私からのメッセージをこめて。
「わたしゃほんとにうんがいい」(イギリス民話 せなけいこ:文・絵 鈴木出版)
自分の口から出る言葉は、自分が考えたり、思ったりしたこと。
何ごとが起きても「わたしゃほんとにうんがいい」と言う、にこにこばあさんのように、前向きな考え方でいたいものです。
そして、発する言葉は人に幸せな気持ちや、勇気、元気をあたえるものであるといいですね。

参加者の声
らくちゃんの読み聞かせ、声に安心感があって、いつもとてもリラックスして聞かせていただいてます
皆さんとのシェアも、絵本の味わいをより深めてくれるので有意義で楽しかったです。
絵本ってページ数も少なく文章も抑えられた読み物ですが、かえってその余白や余韻は、読む人の人生経験によってそれぞれに色付けられるので、自分とは違う受け止め方を聞くのはとても楽しいです 。
絵本の選択がとても良かったと思います。
「幸せってなぁに?」は、とても絵が好みの絵本でした。
内容もとてもよかったです。
ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

私は、テーマを決めて、絵本を選んできて読んだだけ。
絵本は一般的に販売されている、誰でも買えるものばかりです。
(出版社や著作権者から、使用の許可はいただいています。)
皆さん、同じ絵本、同じプログラムから、それぞれご自分に必要なメッセージを受け取られたのですね。
そうやって、少しでも目の前の方に、何か温かなもの、力になるものを伝えられたら。
そう思って、これからも「絵本タイム」を続けていきたいと思っています。
