紙芝居って、実は日本発祥の素晴らしい文化だって、ご存知ですか?
実は、この紙芝居の価値が認められ、世界に広まりつつあります。
国際交流のツールとして、読み手と聞き手、共感を得られるものとして、相互理解、世界平和に紙芝居を、という思いで活動している「紙芝居文化の会」という団体があります。
この会が発足した12月7日を、「世界KAMISHBAIの日」と定め、各地で紙芝居が上演されました。
世界的に広めたいということから、あえて「KAMISHBAI」とアルファベット表記にしたそうです。
私が最近よくお邪魔しているつくばの絵本専門店「えほんや なずな」でも、紙芝居の会があったようです。
残念ながら、私は次男の野球の試合で行けなかったのですが、子どもたちが紙芝居を楽しんだ様子が、Facebookにアップされていました。
紙芝居、実は昔のものと思っていました。
昭和初期、子どもを集めて紙芝居を見せながら、駄菓子を売る商売の一形態のようなイメージでした。
「カラスのパン屋さん」「だるまちゃんとてんぐちゃん」などで有名な、絵本作家のかこさとしさんも、紙芝居が創作の原点だったようです。
戦後、セツルメント(地域住民の生活向上のための助力をする社会事業およびその施設)で子どもたち相手に、自作の紙芝居を披露して、その反応を見て腕を磨いたと自伝エッセイに書いていました。
また、ゲゲゲの鬼太郎の水木しげるさんも、無名の頃は紙芝居を描いていたそうです。
確かに今は、街角で子どもを集めて、駄菓子を売りながら紙芝居を上演することはありませんが、子どもと交流しながらお話を楽しむひとつのメディア、文化として見直していけるのかもしれません。
私自身は特別紙芝居についての知識や経験があるわけではありません。
ただ、絵本に惹かれ、絵本セラピーの勉強をするようになって、あちらこちらで紙芝居のことを見聞きするようになりました。
「えほんや なずな」しかり。
以前、茶話会でお話を伺った翻訳者の野坂悦子さんは、上記紙芝居文化の会の海外統括委員さんでもあります。
今後、私自身絵本セラピストとして活動していく上で、紙芝居というものも、ひとつの強力な味方になってくれるのかもしれません。
紙芝居、ちょっと勉強してみようと思います。

ブログランキング参加中です!クリックで応援よろしくお願いします♪