最近、動物写真家の前川貴行さんのことを、このブログに書きました。
ブログに書くために、あらためて彼の公式ホームページや、持っていた著書を読み返していたところ、2月18日放送のフジテレビ「環境クライシス」という番組に出演されることを知りました。
ほんの数分の短い番組でしたが、前川さんの思いがこもった映像でした。
番組冒頭で、「あなたが残したい風景は?」という問いかけがあります。
前川さんは、「下北半島の自然の風景を、未来に残したい」と言います。
「自然の中に入って動物がいると、ワクワクするし、ホッとするし・・・」と、たくましい顔に穏やかな表情を浮かべて語ります。
「野生動物が持つ、命としてのたくましさみたいなものに、すごくひかれる」と。
天然記念物のニホンカモシカなどが棲息する下北半島。
近年、気候変動による影響で、野生動物の棲息域が大きく変わり、ニホンジカやイノシシなどの生息分布が北上しているのです。
気性の荒いイノシシなどに追われ、ニホンカモシカは棲む場所を失っていきます。
「動物たちを守ることは、イコール自分たちの命も守ること。地球環境を健全に保つ意識を強めていかないといけない。」と前川さんは主張します。
こういう仕事をしている人を見ると、本当に心を打たれます。
ちょうど、毎朝聞いている音声配信サービスで、偉大なことを成し遂げた人は何をやっていたかをまとめた内容で、「目先の損得を超えた『偉大さ』を目指している」という特徴があると言っていました。
まさにこれだ、と思いました。
目の前の損得、運・不運、好調・不調に惑わされず、高い視点を持ち、確固たる自分の理念を持っているのだろうと思います。
そんなことを考えていたら、前川さんのフェイスブックで、近日中に写真絵本の最新刊が出るとのお知らせを目にしました。

なんと、20年弱の時間をかけてしまふくろうを見続け、撮影し続けてきて、選りすぐりの写真をまとめた一冊だそうです。
目先の損得を考えていたら、とてもできることではありませんよね。
私もこの写真絵本、予約して購入しようと思います。
そして、読み聞かせで子供たちに、絵本セラピーで大人たちに、いろんなところで読んでいこうと思います。
少しでも、前川さんのメッセージを伝え、広められるように。
私の絵本活動も、そういえば目先の損得度外視ですね。
それでも、絵本でまわりの人を笑顔に、そして世界平和につながる小さなさざ波を起こすという、偉大な理念があるのです。
でも、まぁ、前川さんも私も、「好きだからやってる」ってことなんですけどね、結局。
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