何年か前から、朝日小学生新聞を購読しています。
息子たちが新聞を読むことで、読解力が養われ、世界や社会の動きを知り、賢い子に育つのでは…
そんな親の勝手な望みというか、都合のいい妄想は、子どもたちは知ったことではありません。
次男が「お便り広場」(イラスト投稿コーナー)を楽しみにしているくらいで、あとはまったく読みません。(涙)
オットには「もったいないから、もう取るのやめなさい!」と何度も言われているのを、のらりくらりとかわしているのは、実は私が楽しみにしているから。
特に、日曜日の「生き物たちの地球」というコーナーが大好き。
動物写真家の前川貴行さんの、時に大迫力の、時に愛らしい、時に気高いまでに美しい動物たちの姿にうっとり。
今週は、アイキャッチの写真の百獣の王ライオンです。
自分ではなかなか会いに行けない動物たちの生き生きとした姿を、自宅にいながらにして見られるのは、とても幸せなことです。
前川さんの著書「動物写真家という仕事」の中にある、
「自然がいいと思った。
そう決めたとたん、窮屈だった胸のうちが大きく広がり、未知なる新しい世界への旅立ちに心が震えた。」
という一文に、こちらの心も震えました。
あぁ、この人は天命を生きているな。そんなことを感じました。
「ただひとつだけ。
動物が好きで、写真が好きだからこの仕事をしている」
好きなこととはいえ、楽な仕事ではありません。
極寒もあれば灼熱もあります。
野生動物と対峙する時は、真剣勝負。
命の危険を感じることも、少なくないでしょう。
体力と精神力を、高く維持し続けることもたやすいことではないと思います。
そんな命がけの渾身の一枚を見られることも楽しみですが、前川さんの仕事への思いや、生き様に感動します。
自分のいのちを最大限燃やし尽くすような生き方、素敵ですよね。
「今を生きることを実感するのは難しい。でも動物と向き合い、シャッターを切る瞬間に集中することは、まさに今を生きていることではないだろうか。」(「動物写真家という仕事」から引用)
これってマインドフルネスであり、ゾーンとかフローとか呼ばれる境地ではないでしょうか。
人生でそんな時間をどれだけ持てるか、それこそが人生の幸福度なのじゃないかと思います。

この、「生き物たちの地球」は、見開きの左側。
右側は、「ドキドキ書店へようこそ」というコーナー。

絵本や児童書の紹介コーナーです。
話題の新刊もあれば、ロングセラーの名作もあらためて紹介されたりしますので、絵本セラピストとしては情報収集や勉強に欠かせません。
そういえば、以前ご紹介した写真家の大竹英洋さんの著書「そして、ぼくは旅に出た。はじまりの森 ノースウッズ」を知ったのも、このコーナーじゃなかったかと記憶しています。
人生で忘れられない一冊との出会いとなりました。

実は、2年くらい前、この前川さんと大竹さんが、一緒に写真展をされたことがあります。
新潟県の柏崎での開催でしたので、残念ながら足を運ぶことはできませんでしたが、大好きな二人のコラボに大興奮したことを覚えています。
そんなわけで、子供たちが小学生じゃなくなっても、小学生新聞がやめられるかどうかわかりません。
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