何か春らしい絵本がなかったかしら?と、物置をごそごそ探してみました。
みつけたのは、「こびとのつづみ」という絵本。

書店で売ってる絵本ではなく、幼稚園で定期購読していた「おはなしチャイルドリクエストシリーズ」というムック本です。
長男がばら組(年長)の時に、幼稚園で読んでいたんですね。

自分で選んで買った本ではないですし、簡易なムック本なので、目にとめることもなくしまい込んでいました。
長男は、今度中2になりますから、なんと7年間も眠っていたことになります。
見つけてみると、春らしい淡く優しい水彩絵の、なかなか素敵な絵本でした。
おじいちゃんと孫娘のえりかが、春の小川にさかなつりに来ています。
魚たちの言うには、今日は春のこびとのおまつりだとか。
そこで、二人はこびとを探しに出かけます。
出会ったのはたんぽぽのこびと。
つづみを打ち鳴らして、踊ります。
こびとの行列が通ったあとは、土手にたんぽぽの花が咲きます。
実は、おじいちゃんは、子供の頃に、このこびとたちに会って、小さなたんぽぽのつづみをもらったことがあるのだとか。
おじいちゃんは、えりかにたんぽぽの軸で、小さなつづみを作ってあげました。
というわけで、私もたんぽぽを探しに。

田舎なので、その辺にいくらでも咲いてます。
何十年かぶりに、こびとのつづみも作ってみました。

本当に小さいんです。
たんぽぽの茎って、こんなに細かったかしら・・・
切れ目を入れるのに、細かいところが見えません・・・
大きさがわかるように、5ミリ方眼の上で撮ってみました。

つづみの音は、「たん・ぽん・ぽん」。
だから、この草を「たんぽぽ」というのだそうですよ。
ところで、この絵本の作と絵の名前を見てびっくり!
さく/今西祐行 え/わかやまけん
「わかやまけん」って、あのこぐまちゃんシリーズの!?
うちの子どもたちが小さかった頃、毎日読んであげてたのは、「こぐまちゃん おはよう」でした。

「わかやまけん」って、若山憲さんなのですが、「和歌山県」みたいだな~、子供の頃からかわれただろうな~と思いながら読んでいたので、印象に残っています。
一番有名なのは、「しろくまちゃんのほっとけーき」でしょうかね。

それにしても、絵のタッチが全然違ってびっくりです。
文の方の今西祐行氏も、数々の受賞歴があり、1992年には紫綬褒章も受けられた著名な児童文学者です。
7年ぶりに掘り出した定価370円のムック本、思いがけず名作でした。

ブログランキング参加中です!クリックで応援よろしくお願いします♪