こんにちは!子供に絵本を読むのも好きな、絵本セラピスト🄬らくちゃんです。
夏が終わらないうちに、慌てて夏の絵本をご紹介。
といっても、新刊絵本やレアものの絵本ではありません。
息子たちが大好きで、何度も「読んで!」と持ってきた、思い出の絵本です。
不思議な世界編
次男が幼稚園から小学校低学年の頃、「わんぱくだん」のシリーズにはまっていました。
「ひとりだったら、けん・ひろし・くみ。
でも、さんにん まとめて『わんぱくだん』。
わんぱくだんの いくところ
いつも ふしぎな ことばかり。
さあ、きょうもなにかが はじまるよ!」
こんなフレーズで始まる、わんぱくだん三人のワクワク、ドキドキの物語です。
この3人が遊んでいると、なぜか必ず不思議な世界に迷い込んでしまうのです。
そこで、ハラハラドキドキの冒険をしたり、大活躍をしたりして、最後にはいつもの世界に戻ってきます。
「ゆめだったのかしら・・・」
「ちがうよ、ほら」と、その冒険が本当にあった小さな証拠を見つける、というのがお決まりのパターン。
夏バージョンは、これ。

庭に出したビニールプールで遊んでいた3人。
もぐりっこをしていたら、「あれ、苦しくない」「あ、さかなだ・・・」
友だちになったイルカに、ドルフィンランドに連れて行ってもらった3人、そこでドルフィンランドの心配事を相談されます。
暑い夏のある日、三人が遊んでいると、どこからか太鼓の音が。
お囃子の音のする方に行ってみると、見知らぬ神社があり、お祭の真っ最中。
動物とカッパのお面をつけて、おみこしの方に行ってみると・・・
(どちらも、ゆきのゆみこ 上野与志:作 末崎茂樹:絵 ひさかたチャイルド)
もともと、幼稚園で毎月もらってくるムック絵本「おはなしチャイルドリクエストシリーズ」にあったもの。
次男がお気に入りで、当時出ていたものは全部読みました。
買いそろえたわけではありませんが、毎週図書館に行って借りてきて。
貸し出し中のものは、予約して、何度も借りたお話もあります。
インパクトのある大型絵本もあったので、小学校の読み聞かせでも何度か読みました。
日常の空間から、別の世界に紛れ込んでしまうことを想像するワクワク感は、私も記憶にあります。
「わんぱくだん」は、そんな子供の心のツボをとらえたシリーズだったと思います。
もう一冊、長男も次男も大好きだったのは、これ。

「めっきらもっきらどおんどん」(長谷川摂子:作 ふりやなな:画 福音館書店)
夏のある日、遊ぶ友だちが見つからなかったかんたは、大きな声でめちゃくちゃな歌を歌ってやった。
すると、神社の木の穴から不思議な声が・・・
穴をのぞきこんだとたん、吸い込まれて落ちたところで出会った三人は、お化け?妖怪?
でも、なんともおちゃめで人懐こく、かんたは一緒に楽しく遊びます。
さんざん遊んで、お腹がすいたらおもちのなる木から美味しいおもちをとって食べ、三人が眠ってしまったところで、かんたは寂しくなってある言葉を叫びます。
すると・・・
この本は、本当に子供たちに大人気で、何度も何度も読みました。
小学校で読み聞かせても、子供たちは目をきらきらさせて聞いてくれました。
やっぱり、いつもの世界から、不思議な世界へ紛れ込むお話は心ひかれます。
いわゆる神話や昔話などにも多い「行きてかえりし物語」と言われるものの、ひとつのタイプですね。
名作「おしいれのぼうけん」や「かいじゅうたちのいるところ」なんかもそうですし、昔話の「おむすびころりん」も。
いつもの世界のどこかに、別の世界への入り口がぽっかり開いているのかも、というワクワク、ぞくぞくする感じ、おとなになってもわかります。

秘密基地編
その後、長男のお気に入りになったのが、これ。
「ウエズレーの国」(ポール・フライシュマン:作 ケビン・ホークス:絵 千葉茂樹:訳 あすなろ書房)

変わり者でいじめられっこのウエズレー。
「自分だけの作物を育てて、自分だけの文明を作る」を夏休みの自由研究にしよう!とひらめきました。
ウエズレーが、庭をたがやして畑を作ると、西風にのって何かの種が飛んできました。
見たこともない作物が育ち、実がなり、ウエズレーはそれから食料も、生活に必要なものも作り出し、遊びや文字も発明し、自分だけの文明を持った国を作りあげました。
自分だけの国。
秘密基地にロマンを感じる、子供たちのハートをグッとつかむ設定です。
長男も次男も、塾主催のサマースクールで、2泊3日の「秘密基地作り」に参加しました。
何もない森の中、班のメンバーと秘密基地のテーマを決め、設計し、木を伐り出して材料を調達し、時には穴も掘って地下室も作り、秘密基地を作ってきたことがあります。
そんな経験もあったからか、この絵本には大いに感情移入したようです。
私も大好きな作品で、夏休み前の小学校の読み聞かせでは、必ず読んできました。
さすがにもう「読んで!」と持ってきてはくれませんが、「夏がくれば思い出す~」幸せな思い出のひとつです。

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