タイ語

「100万回生きたねこ」タイ語版タイトルの謎に回答いただきました

先日、タイ語版「100万回生きたねこ」のタイトルについての疑問をブログに書きました。

Facebookに質問を投げかけ、数人のタイ人の友人からコメントをもらい、なるほどと納得していました。

すると!
なんと、私のブログを読んでくださったブログ友達(と言ってしまいます)たんぽぽびよりさんが、翻訳者ご本人に問い合わせてくださったのです!

以前にもこのブログでご紹介したことがありますが、タイの絵本や子供の本、タイ文化についてブログを書いていらっしゃる方です。

私がタイに行った頃より前に、日本人会バンコク子ども図書館でボランティア活動をされていたそうです。

当時の翻訳出版の事情や翻訳者の方のこともよくご存じで、いろいろと教えてくださいます。

今回も私のブログを見て、早速この作品を翻訳されたポンアノン・ニヨムカー先生に問い合わせてくださったのです!

回答は、たんぽぽびよりさんのブログにも詳しく書かれています。

 

感激です!

こんな有名作品を翻訳される大御所の先生ご本人から回答をいただけるなんて!!

ブログを書き始めていて本当によかった。

たんぽぽびよりさん、ありがとうございます!

 

あまりに嬉しかったので、いただいた回答をそのまま引用します。

 

ภาษาไทย ก็ใช้ 10 หมื่น=100,000
100 หมื่น=1,000,000
ต้นฉบับภาษาญี่ปุ่นหน้าปกใช้ตัวเลข
100 万回 ไม่ใช่ 百万回
แมวน้อย ร้อยหมื่น ชาติ
ในภาษาไทยเป็นภาษาคล้องจอง จำง่าย
ไพเราะกว่า ค่ะ

 

つまり、「タイ語でも10ムーン(万)=100,000、100ムーン(万)=1000,000と使います。

日本語の原作は、表紙に百万回ではなく100万回と数字を使っています。

メーウノーイ(小さいねこ) ローイムーンチャート(100万回の人生?猫生?)

タイ語では韻をふんだ言葉になっていて、覚えやすいですし、響きもこの方がよいのです。」と。

なるほど、そこまでよく考えられ、くふうをこらしたタイトル翻訳だったのですね。

 

私が今まで仕事でやってきた翻訳は、会社の文書や官庁の通達、会社登記の書類や企業のプレゼン資料など、ビジネス文書やお役所の文書ばかり。

情緒的な表現や、韻をふむ文章など無縁でした。

さりげない一言に、深い意味をこめたり、考え抜かれた表現を使ったり。

あぁ~、いいなぁ、面白いなぁ、と思うのです。

絵本や文学の世界で、もう一度タイ語の魅力を追いかけてみたくなりました。