10月25日の夜、神保町にある子どもの本専門店ブックハウスカフェにて、「絵本でつながる!ミャンマーの子どもたち」というトークイベントがありました。
シャンティ国際ボランティア会(SVA)というNGOが主催したもので、SVAミャンマー事務局の伊藤杏子さんと絵本作家のスギヤマカナヨさんが、現地の図書館の支援や移動図書館、日本から絵本を届ける事業、人材育成、学校建設などの活動について、お話ししてくださいました。
シャンティは約40年間、アジアの子どもたちのために本を通した教育支援を行ってきた団体です。
ちなみに「シャンティ」とは、サンスクリット語で「平和」という意味だそうです。
タイ語のサンティ(平和)と同じ言葉だったのですね!
そうと知って、一気に親しみがわきました。

今回は、子どもたちのための児童書がほとんどないミャンマーでの取り組みの紹介です。
特に、今年7月にヤンゴンで行われたミャンマーでの絵本出版研修のお話が興味深いものでした。
スギヤマさんはこの時研修講師を担当され、ミャンマー人の作家さん、画家やイラストレーターの方、編集者の方と一緒に、たった1週間でゼロから絵本を作り上げるというワークショップの指導をされたそうです。
文化の違いや絵本に求めるものの違いなど、長年絵本を作ってこられたスギヤマさんにとっても、驚きと戸惑いの連続だったことでしょう。
ミャンマーでは、絵本は教育ツールとしての色合いが強く、道徳、友情、規律などを説いたものばかり。
なかなか自由で楽しい発想は、出てこなかったといいます。
それでも底抜けに人のいいミャンマーの方たちと絵本を作っていく作業は、とても楽しそうでした。
こちらが完成作品の一部。↓



また、現地の図書館員さんが、小学校で絵本を読み聞かせする取り組みもちょっと感動的でした。
読む方も聞く方も初めての体験。
子どもたちのキラキラな表情が印象的で、胸が熱くなりました。
私も小学校で読み聞かせをしています。
日本の子どもたちも、やっぱりキラキラな目をして聞いてくれてます。
それは、私にとっても、とても幸せな時間。
世界中の子どもたちに、絵本を読んでもらう幸せを。
そしておとなにも、子どもに絵本を読んであげる幸せを。
そう願わずにはいられませんでした。

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