つくばの絵本専門書店「えほんやなずな」の月例イベント「絵本の井戸端」に参加しました。
毎月、お題が出されていて、参加者がそれにちなんだ絵本を持ち寄り、紹介し合いながらおしゃべりをするという楽しい会です。
今月は、Twitterで見たということで、横浜からいらっしゃった方も参加されていました。
絵本好きの方の情熱、すごいです。
2020年1月のお題は「ふゆごもり」。
手持ちの絵本をひっくり返して探してみましたが、意外とないものですね。
雪や冬にちなんだ絵本は、もちろんたくさんあるのですが、雪の中で元気に遊んだり、クリスマスにちなんだものだったり、雪の結晶の不思議を描いた科学絵本だったり。
結局、なんとか選んで持って行ったのは、この3冊。
①みんなでぬくぬく(エルザ・ドヴェルノア:文 ミシェル・ゲー:絵 すえまつ ひみこ:訳 童話館出版)

冬の寒いある晩のこと、ストーブが壊れて寒くて眠れないハリネズミのトゲトゲとシマリスのクルミワリ。
なんとか温まろうとくっついて寝ようとするのですが、トゲトゲの毛が刺さって痛くて眠れません。
離れると痛くないけど、寒くてたまらないし…
困った2人は、アンゴラウサギのフワフワさんのところへ行きます。
フワフワさんは、温かい毛があるので、ストーブは持っていません。
トゲトゲとクルミワリの話を聞いたフワフワさん、「それならわたしが真ん中になって寝ましょう」と。
フワフワの毛があるので、トゲトゲの毛も痛くないし、3人であったかぬくぬく眠れました。
という、心までほっこり温かくなるお話です。
②ハリネズミと金貨(W オロノフ:原作 田中潔:訳 偕成社)

古い金貨を拾ったハリネズミのおじいさん。
これで冬ごもりのしたくをしようとしたら…
食料の干しキノコも、新しい靴も、温かい靴下も、はちみつまでももらえてしまいました。
結局、金貨は使わず、拾ったところにそっと置き、冬ごもりに入ったのでした。
③わたしの森に(アーサービナード:文 田島征三:絵 くもん出版)

森に棲むマムシのお話。
特に冬ごもりの話ではないのですが、深い雪のシーンで始まり、また雪で終わるので、マムシの冬眠をイメージして選んでみました。
絵を描いた田島征三さんは、新潟県の豪雪地帯で廃校を改造した美術館を作りました。
文を書いたアーサー・ビナード氏は、2年間新潟に通って自然を丹念に観察したそうです。
なので、この森は新潟の森と思って間違いないでしょう。
ダイナミックな田島征三さんの絵と、躍動感溢れるアーサー・ビナードさんの文が融合して、新潟の森に生きるたくましいマムシの生命力を感じます。
他の方が持ってきてくれた本は、クマやリスの冬ごもりの話がありました。
クマは冬眠中に子供を産むんだって。
お父さんクマはどこにいるの?
リスは1000個のドングリを集めて、冬ごもりするらしい。
穴にはトイレ用の別穴も作るんだよ。
などなど、話題は絵本から離れ、動物の生態にまで広がりました。
絵本を挟んで、とりとめもなくおしゃべりする時間、幸せです。

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