こんにちは!
大人に絵本を読んでいる、絵本セラピストらくちゃんです。
5月5日、こどもの日。
朝日小学生新聞では、1面でけん玉を取り上げていました。

一人でも楽しめ、全身を動かしてストレス発散にもなるので、外出自粛中の家での過ごし方として、おすすめしています。
バランスや集中力も鍛えられるとかで、小学校の授業で採り入れらています。
また、海外でも人気が広がっているそうです。
確かに、何年か前に、脳の活性化にもなるとかで、中高年の間でも話題になっていました。
4~5年前に帰省した時に、義母が持っていて、うちの息子たちも遊んでいました。
そこで気に入って、日本けん玉協会公認モデルを購入。
うちでもごくたまに手に取って遊んでいましたが、最近、あまりにヒマ過ぎて、またせっせと技を磨いています。


けん玉といえば、長男の幼なじみにすごい子がいます。
うちから歩いて3分ほどのところに住む子で、小学校も中学校も一緒の中学2年生です。
その子が、けん玉検定5段を持っているのだとか。
5段が今の年齢で取れる最高段位で、6段は20歳にならないと取れないそうです。
さらに、世界で初めて決めた技があったり、超難度の技で、成功したのは世界で7人目という記録も持っているそうです。
最近では、自分のけん玉動画を撮影し、動画編集の腕も上げているとか。
YouTuberデビューも近いかもしれません。
実は、その子、ちょっと心配なところがありました。
家庭環境が複雑で、自己肯定感が低く、ネガティブなことばかり言っている子でした。
うちの息子が仲良しで、以前はよく行き来して遊んでいたのですが、自分を否定するような言動ばかりするのが気になっていました。
息子がスポーツチームに入り、忙しくなって、あまり関わらなくなってしまってから、さらに心配になりました。
学校で見かける彼は、自信のなさの表れか、マスクが手放せなくなっていました。
自分でも「マスク依存症」と言っていましたが、猛暑の夏の日も、合唱コンクールさえも、マスク姿でうつむいています。
そんな彼が、最近マスクがはずせるようになってきたと、息子が教えてくれました。
学校が休みになり、忙しかった部活も休みになってヒマになった息子が、LINEをつないで最近よく話をしているそうです。
けん玉の快挙を知り、動画を見せてもらい、心から感心しています。
部活で全国を目指していた息子に、彼はけん玉で世界を目指す話をしているのだとか。

原田メソッドでは、「長所発揮」で難関突破ということを教わりました。
日本の教育では、得意よりも不得意科目を底上げして、平均的にできることを目指しました。
でも、実際は、得意なことに集中した方が、頑張れるし結果も出ます。
得意なことは、必ずしも学校の教科やスポーツ、音楽などでなくてもいいと思うのです。
けん玉が得意で、没頭して練習してたら、とんでもなく上手になった。
最高段位を得て、認められた。
それが自信になって、次のことに挑戦する力になるのなら、それはすごいことです。
「好きなことをやり続ける」といえば、この絵本を思い出します。
「あたまにつまった石ころが」(キャロル・オーティス・ハースト:文 ジェイムス・スティーブンソン:絵 千葉茂樹:訳 光村教育図書)

石集めが大好きな少年がいました。
周りの人は、「あいつはポケットにも、頭の中にも石ころがつまっているのさ」と言っていました。
大人になったら、「石に関係する仕事がしたいなぁ」と思っていた少年。
しかし、大人になるとガソリン・スタンドを始めました。
それでも、石好きは変らず、ヒマをみては珍しい石を集め、店の奥に棚を作って石を並べていました。
好景気のときも、不況の時も、石を集めることだけは続けていました。
結局最後は、その情熱と石の知識を買われ、科学博物館の鉱物学の専門家として働くことになります。
この絵本、実話をもとに、この石好きの少年の娘さんが書いたお話です。
不況の時、仕事はなくなりましたが、時間はたっぷりできたので、石をながめて、石の本を読んで過ごしました。
多くの物を失い、不安で、絶望するような状況で、どれだけ石が心を慰め、勇気づけてくれたのでしょう。
なんだか、今の私たちの状況に示唆を与えているような気がしませんか?
息子の友達も、得意で大好きなけん玉とともにどんな人生を切り拓いていくか、ひそかに楽しみにしています。

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