絵本

「ともだち」はいいよ~

「ともだちはいいよ~、きみ、ともだちをつくりなさい」

みたいなことを、昨日長男がつぶやいていました。

マンガか何かのセリフの引用らしいけど、いきなりしみじみとつぶやいていて、なんだかおかしかった。

思わず「どうしたの?何?誰のこと言ってるの?」と聞いたら、「旧友」と。

中1にして「旧友」とは。(笑)

先日一緒に林間学校で新潟に行ったり、宿題会をしたり、今日は一緒に映画を観にいく予定の、幼稚園時代からのお友だちです。

 

今までのところ、ありがたいことに長男は友達関係に恵まれてきました。

小学校でも、中学校でも、学校が大好き。だって友達と遊べるから。

塾のサマースクールに行って、100%初めて会う子ばかりでも、必ず「楽しかった~」と言って帰ってきてくれました。

もちろん、普通に元気な男子ですから、「あいつムカつく」「あんなやつザコだ!」などと家で暴言を吐いたり、腹を立てていたりすることはあります。

でも、基本的に友だちが大好きで、友だちと何かやるのが楽しくてしかたがないようです。

以前、塾の先生に言われたことがあります。

「サマースクールは、必ず嫌なこと、不便なことがあるし、初めて会う他人と行動するのはラクなことではありません。絶対何かしら、イヤダと思ったことがあります。それを2泊3日やってきて、『楽しかった』という一言でまとめられるのは、彼のすぐれた資質の一つですよ」と。

息子は、素敵なギフトをいただいて生まれてきたんだな~と思います。

「旧友」とただただ楽しい時間を共有するもよし、バスケ部の仲間と切磋琢磨して本気で勝利を目指すもよし、これからいろいろな関りのともだちができてくると思います。

でも「ともだちはいいよ~」という根っこの部分の価値観があれば、こいつの人生大丈夫。そんな気がします。

 

友だちと言えば、大好きな絵本があります。

ともだち(太田大八作・絵 講談社)

いろいろな個性や特徴を持ったクラスの友だちが、20年後どうなっているか?

一人一人が愛しくなるような絵本です。

長男が5年生を終わる頃、学校の読み聞かせで読んだことがあります。

子供たちの反応も悪くなかったですが、読み聞かせが終わった時に、後ろで聞いていた担任の先生が近寄ってきて「この絵本、すごくいいですね!」と目をきらきらさせて言ってくださいました。

まだ若い、元気な女性の先生で、子供たちと関わる教師の仕事をとても楽しんでいる感じの先生でした。

毎日、真心をもって子供と接しているから、この絵本から受け取るメッセージがあったのだと思います。

大人に絵本、やっぱりいいですね。