東京から友達が遊びに来てくれて、宇宙センターに行ってみたいというのでご案内しました。
つくばは、研究学園都市。
国の研究機関や関係企業、団体の施設がたくさんあります。
夏休みには、「ちびっこ博士」といっていろんな研究所が子供向けに一般公開しています。
見学した施設でスタンプを集め、その数によって「ちびっこ博士」「優秀ちびっこ博士」「最優秀ちびっこ博士」などの認定と記念品がもらえたりします。
うちの息子たちも以前は毎年楽しみにしていて、お友だちと回るコースを相談して、たくさん見学して記念品をゲットしたものです。
さすがに、中学生、高学年になった今は、すっかり卒業してしまったのですが、お友だちが行きたいというので、久々に宇宙センターに行ってきました。
JAXAの敷地に入るとすぐ、H-Ⅱロケットの実物が展示してあります。
なかなかの迫力です。


これは、5年くらい前の写真。
今回、偶然案内ガイドの方の説明がある時間に行き、説明を聞きながら見学することができました。
何度も来たことがあるのですが、宇宙にロマンは感じるものの知識がないので、いつもぐるっと適当に見て写真を撮るだけでした。
しかし、ちゃんと説明を聞くと、面白いものですね。

見学するのは、この展示館「スペースドーム」です。

人工衛星「だいち」の説明をしてくれているのは、なんと開発者の方。
宇宙飛行士も目指していたそうですが、その時最後まで選考に残って宇宙飛行士になったのは、若田光一さんだったそうです。
この「だいち」は宇宙での耐用年数を満了したところで、東日本大震災が起こり、最後の力を振り絞って被災地の地形や災害の様子を撮影、分析し、災害の把握、研究に貢献したそうです。
国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟。




内部まで、詳しく説明していただきました。
中には、「きぼう」ののれんと、歴代の宇宙飛行士の直筆サインも!
実は、JAXAは子供と来た以外にも、ある交流事業のお手伝いをして、タイの優秀な理系高校生のアテンドをしたことがあります。
その時は、一般には公開していない、NASAと通信するお部屋や、宇宙飛行士の訓練をする場所なども見せていただきました。
その時、歴代の日本人宇宙飛行士の写真が並んでいるところで、タイの高校生が山崎直子さんの写真を見て、「女性も一人いるのね」と言ったのが印象に残っています。
実は女性は二人・・・向井千秋さんも・・・ごつい宇宙服に身を包んだ短髪の向井さんは、とても男前でした。
向井さんと言えば、あの名作まんが「宇宙兄弟」が生まれるきっかけとなったという、この本がおすすめです。
向井万紀男著
講談社

千秋さんのご主人が書いた本で、お二人の出会いや生活、千秋さんが宇宙飛行士を目指すところやトレーニングの様子など、とても面白くテンポよく書かれています。
なんといっても、千秋さんの豪快で大らかで、明るくてパワフルなお人柄が魅力的。
そんな千秋さんを優しく、ときに呆れながら見守り、支える旦那様も素敵です。
宇宙といえば、もう一冊思い出の本があります。
中川ひろたか:著
はたこうしろう:イラスト
アリス館

長男が3年生の時に、この絵本を読んで夏休みの読書感想文を書きました。
子どもが宇宙や星への興味、宇宙の中の地球、その中の自分という視点を持ち始めるのに最適な絵本だと思います。
絵も優しい色合いで癒されます。
長男は、幼稚園の時、将来の夢に「宇宙飛行士」と書いていました。
親としては「よしよし」と思ったものですが、その後興味の対象は二転三転、いまや彼の頭の中に宇宙や天文への興味は見当たりません・・・
まぁ、子供なんてそんなものですね。