11月10日、近隣のスポーツ少年団野球チーム8チームが集まり、運動会が開催されました。
雲一つない見事な秋晴れ。
広いグラウンドの回りは、秋の風情満点の里山の風景です。


8つのチームの野球少年たちとその保護者、OBのお兄さんたちが、早朝から運動公園に集合し、テントはりや炊き出しの準備を始めます。
競技も、子どもの運動会と侮ることなかれ。
おとなが参戦するもの多数で、気が抜けません。
お昼は、各チームとも大鍋を持ち込み、炊き出しです。
わがチームは、味噌煮込みうどん。

6年生メンバーの保護者が主体となって、事前にガスボンベを手配し、材料の買い出しをして、準備してくれました。
隣のチームのテントからは、競技が始まって早々に、カレーの香りがただよっていました。
子どもたちは、広いグラウンドをのびのびと走り回り、たくさんの景品やお菓子をもらい、出番じゃない時間も広い会場で自由に遊び回っていて、とても楽しそうでした。
なんだか、昭和な感じだな~と思いました。
今、こんなことができるところ、どれだけあるのでしょうか?
スペース的にも、マンパワー的にも。
お天気に恵まれたこともあり、確かにこの日は楽しく、いい時間を過ごせました。
核家族や兄弟の少ない家庭が多い今、こうやって大人数で大鍋から食事を分けて食べる経験は、子どもたちにとって貴重だと思います。
しかし、親の負担を考えると「よかったね。来年も楽しみ!」とは、なかなか言いきれないものがあります。
今、「お母さん業」だけをやっているお母さんは少数派です。
まだ小さい弟、妹がいると、手もかかります。
本当に日々綱渡りで、野球チームの活動に限界を感じていると、こぼしていたお母さんも何人かいます。
気持ちはよくわかります。
平日、目いっぱい仕事をして、週末に試合や練習、こういう行事や準備に駆り出されていては、生活が回りません。
そこで子どもが楽しそうでなかったり、何か問題があれば迷わず辞めるのに、「楽しかった!」と幸せそうな笑顔を見せてくれると、「辞めよう」と言い出せなくなってしまいます。
実は同じ市内に、メンバーが増え続けている大人気の小学生野球チームがあります。
人数が減って存続が危ぶまれるチームが少なくない中で、異例のことです。
なぜか?
そこのチームは、保護者のお茶当番も練習帯同もないそうです。
土日のどちらかは、練習をオフにして、他の習い事にも行きやすくなっています。
練習、試合以外の行事もなし。
大きな声やキツい言葉での指導や叱責はありません。
コーチは筑波大学で専門的に学んできた大学院生が、学術的理論やスポーツコーチングに従って、指導しているとのこと。
時代の要請なのだろうなぁ、と思います。
運動会で、嬉しそうに炊き出しのうどんをすすっていた子どもたちの顔を見ていると、どちらがよいとも言えません。
子どものスポーツ活動に動員されている間は、常に思い悩み続けるのだろうなぁ、と思います。
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