今月も、童話館ぶっくくらぶから定期配本の本が届きました。
中学生と小学5年生向けの本ですから、もう絵本ではなく児童書です。
実は、毎月届くのですが、子供たちはもうまったく手に取ってくれません。
もったいないのだけど、もうやめてしまおうと思うのだけど、毎月子供の本が届くのが、私が嬉しくてやめられないのです。
今や絵本セラピストとなり、ある程度絵本の知識もありますし、小学校の読み聞かせも選書に困ることはありませんが、子どもが小さかった頃、絵本を読んであげたいのに、何を買っていいのかわからない時期がありました。
自分に子供が生まれるまでは、私はまったく絵本好きではありませんでした。
自分の子供時代の卒業とともに絵本も卒業していたので、あらためて書店の絵本コーナーに行っても、自分が昔読んだことのあるロングセラー絵本以外、知らない絵本ばかりでした。
結局その時は、自分が子供の頃大好きだった「おしいれのぼうけん」と、絵がきれいでかわいくて気に入った、いわむらかずおの「14ひきのあさごはん」を買って帰りました。
あのままだったら、アンパンマンや機関車トーマスの絵本、アニメの絵本版、適当な挿絵の入った童話集などを読んで終わっていたのではないかと思います。
ある時、眼科の待合室で「絵本のある子育て」という小冊子を見つけました。
童話館という出版社が発行しているもので、スマホや電子機器にあふれた昨今の子供の環境を憂い、子どもに絵本を読んであげることの意義について語られた内容だったと思います。
その中で、「童話館ぶっくくらぶ」という、子供の年齢に合わせて絵本を月々配本してくれるサービスがあることを知りました。
自分で絵本を選ぶ目に自信がなく、それでも良質の絵本を読んであげたいと思っていた私は、このサービスに申し込んでみました。
長男が3歳頃だったと思うので、かれこれ10年のお付き合いになります。
月々届く絵本を、子供も私も本当に楽しみにしていましたし、毎晩寝る前の絵本タイムは、至福の時間でした。
なかには、自分だったら絶対買わないだろうと思う本がありましたが、実は読んでいるうちに結構好きになってしまうことも。
また、どこがいいかわからないけど、子供が妙に執着して何度も読まされる本もありました。
子供たちが幼稚園に入ると、園を通じて絵本の定期購入ができるサービスを紹介されました。
ハードカバーじゃない簡易版で、童話館より値段もかなり安かったので、在園中は童話館をお休みし、そちらのサービスを利用しました。
絵本界の大御所、福音館書店の「こどものともセレクション」や「月刊かがくのとも」です。
さすがに福音館、400円程度の安価なものながら、ロングセラーの名作や大御所作家揃いだったということが、今になるとわかります。

幼稚園の方でも、年長さんになると物語のある絵本を、保育の中で読んでいました。
教材として購入してくれていたのは、チャイルドブックの「おはなしチャイルドセレクション」というもの。
こちらも、ロングセラーとなっている作品も多く、なかなかのクオリティだったと思います。

幼稚園を卒園したら、また童話館ぶっくくらぶに戻って、月々配本してもらってきました。
絵本から次第に児童書に移り変わっていきましたが、それでも長男が5年生くらいまでは寝る前の読み聞かせは続き、いくつか運命の1冊ともいえる作品との出会いもありました。
絵本の事がまったくわからなかった私が、毎月届く質の高い絵本を声を出して読み続けてきたことで、絵本を見る目や絵本の魅力を感じる感性みたいなものが養われていたのだと思います。
だから、絵本セラピーに出会ったとき、もうすでにセラピストとなるためのウォーミングアップはできていたのですね。
まったく違和感なく、とても自然に楽しく、絵本セラピーの学びに入ることができましたから。
今の私があるのは、実は絵本の定期購読サービスがあったおかげかもしれません。
クオリティの高い定期購読サービスに感謝、感謝です。

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