「へろへろおじさん」という絵本があります。
ある日、おじさんが友達に書いた手紙を出しに行こうと家を出たら、次々と災難に見舞われてしまいます。
そんな時、ありますよね。
なんてついてない日なんだ、って思うこと。
気の毒なおじさんに、ハラハラドキドキ、いたたまれない気持ちになってしまいますが、最後にほっと救わる出来事が。

実は、私も今日は「へろへろおじさん」な日でした。
いつも寝る前に、翌日の理想的な一日のスケジュールを書いておきます。
もちろん、想定以上に時間がかかったり、突発の事態に対応しなければならず、計画どおりにいかないのは当たり前。
それでも、ルーティーンの家事から、予定されている行事、片付けなきゃいけない雑事などを一日の中に入れ込んでおくことで、スムーズに動けて、効率的な時間の過ごし方ができる気がします。
これをもとに夜振り返りをして、また翌日のスケジュールを書きます。
原田メソッドで重視する日誌の、自分用カスタマイズ版ですね。
今日も、予定通りに起きて洗濯機を回し、日記を書いて、ブログのアクセスやお友だちのブログをチェックし、朝食の準備に取り掛かりました。
この辺りは、まだ予定が崩れることはあまりありません。
しかし、洗濯を干そうと洗濯機のふたを開けたところから、「理想の一日」の計画はガタガタと崩れ始めました。
洗い終わった洗濯物に絡みつく白く細かい物体・・・ティッシュです。
日々の家事をやっている人なら、一度は経験のある事態ではないでしょうか。
次男が、ポケットティッシュをズボンのポケットに入れたまま、洗濯機に入れてしまったようです。
この事故処理は意外と面倒くさく、それを思うと気持ちは一気にブルーに。
犯人の次男は、もうすでに野球の練習に行っています。
しかも、この日は長男がバスケの自主練をしたいからと、車で15分ほどのところにある市営体育館を9時から2時間だけ借りていました。
同じバスケ部の仲間もうちに集合し、私が車で連れて行く段取りになっていました。
手をつけかけたティッシュ処理をそのままにし、まずは体育館へ子供たちを送り、トンボ帰りでまたティッシュ処理へ。
白いかけらが絡みついたフリースを、ペタペタコロコロしていたら、息子が一緒に練習している友達のお母さんから電話が。
忘れ物を届けに体育館に行ったところ、うちの息子が足を痛めているというご連絡でした。
またまたティッシュ処理を放りだして、保冷剤やタオルなど捻挫や突き指の時に処置するアイシンググッズ一式を持って体育館へ。
転んでひねったらしい足を冷やして様子をみつつ、かかりつけの整形外科の診察時間を確認。
もう家に帰って洗濯物を処理する時間はなくなってしまいました。
友達を家に送り届け、コンビニでお昼を買って帰宅したら、台所のシンクには汚れたお皿やカップの山が・・・
朝、出がけにオットに「悪いけど、朝ごはん、片付けておいてくれる?」と頼んで行ったものでした。
テーブルからシンクに下げただけか・・・
男の人はこういうことは気がつかない、ということは知っていました。
悪気はないのだということもわかっています。
その時は、オットは野球の練習が終わった次男を迎えに行っていて留守でしたが、それまでは家でゆっくりしていたはずです。
右手に汚れた食器の山、左手に事故処理の終わらない洗濯物の山。
汚れものや面倒なことの後始末は、ママにやらせりゃいいと思ってるんだろう!と、無用などす黒い意味づけをしてしまうことが止められません。
がっくりきてしまった私は、ダメもとで息子に、「ねぇ、お皿洗ってくれないかな?」と頼んでみました。
彼も足を痛めてがっくりきているところです。
楽しみにしていた自主練も思い切りできず、機嫌がいいとはいえないところで、面倒な皿洗いの指示。
きっと「えぇ~」とウンザリした顔をされるだろうと覚悟していたのですが、文句も言わず黙ってトレーナーの袖をまくりあげ、皿洗いをしてくれました。
私が甘やかしてしまっているせいもあり、普段そんなにお手伝いをしてくれる息子ではありません。
でも、私が走り回り、ティッシュまみれの洗濯物と格闘する姿に、何か感じてくれたのでしょうか。
黙って皿洗いをしてくれた息子の態度に、ズタズタになった私の自尊心は一気に回復してしまいました。
その後も、洗濯物の処理を完了させたり、整形外科に息子を連れて行ったり、午後の部活に事情説明に行かせたたり、パソコントラブルが勃発したりと、ヘロヘロなことは続きましたが、「息子が黙って皿を洗ってくれた」というだけで、前向きに元気に過ごすことができました。
母親って、意外とカンタンな生き物ですね。

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