久々に上野の国立科学博物館に行ってきました。

子供たちとよく来た博物館。恐竜、昆虫、海のハンター・・・なつかしい。
学習塾の花まる学習会が企画するサマースクールの集合場所も、いつもこの博物館の前でした。

でも今日は、子供抜きで一人できました。
だって、「絵本でめぐる生命の旅」を見に来たのですから!

2019年12月17日から始まったこの企画展。
見に行きたいと思いつつ、なかなか時間が作れず、3月1日の会期終了ギリギリになってやっと来られました。
絵本には、「科学絵本」と言われるジャンルがあります。
自然科学に関するテーマを扱った絵本。写真を使った写真絵本もあります。
今回の企画展は、その科学絵本の中で「生命の進化」を描いた7つの絵本から、場面をつないで化石やはく製などの標本とともに展示する構成になっています。
入り口には、バージニア・リーバートンの「せいめいのれきし」が紙芝居劇場のように、地球の誕生と進化のドラマを展開しています。
そこを過ぎると、魚からヒトへの進化、恐竜から鳥への進化などの様子が見られます。



企画展を出たところには、絵本をゆっくり読める「読書コーナー」も設けてあり、気になった絵本を手に取ってみることができました。

この絵本の企画展で、興味を持った人は、さらに常設展を見学することでより深い知識や理解を得ることができるでしょうが、私は読書コーナーでお尻に根っこがはえてしまい、常設展はスルーしてしまいました。
しかし、私の子供時代、残念ながらこんな素敵な科学絵本には出会えませんでした。
自然科学も、こういう絵本の素敵な絵と物語に乗せて触れることができれば、より多くの子供たちの好奇心を刺激するかもしれませんね。
理数系が苦手の私には難しい印象のある自然科学も、こうやってみるととてもワクワクするドラマのようです。
そこは、子供向け図鑑や学習まんがで得られる、お手軽なわかりやすさとはちょっと違う気がします。
この展示の中で、命の源である海の水に入っている成分のほとんどが、ひとの血液の成分と同じであり、ひとは体の中に海を持っているというような記述があり、はっとしました。
なんだか、素敵じゃないですか。
太古から脈々と受け継がれた生物の源泉を、この体の中にも受け継がれているって。
そういえば、ちょっと前に見に行った茨城県自然博物館で開催していた宮沢賢治の企画展も、絵本や文学と自然科学のコラボした展示でした。
あの時も、賢治が愛した星空や鉱石、自然を、科学的な解説や化石や鉱石の実物と合わせてみたりすることが、とても面白く興味深かったことを思い出しました。
学問に分野別に壁を作らず、こういう柔軟でユニークな展示やイベントが、これからも増えていくといいですね。
ちなみに、今回の展示で取り上げられていたのはこの7冊です。
①「せいめいのれきし」

②「ながいながい骨の旅」

③「わたしはみんなのおばあちゃん」

④とりになったきょうりゅうのはなし」

⑤「ダーウィンの種の起源」

⑥「いのちのひろがり」

⑦「13800000000ねん きみのたび」


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