今、不安と恐怖、混乱、不満、イライラ、不自由さなどを抱えて、長期戦の引きこもり生活をしています。
そんな時は、憎らしい敵と絶望的な状況を、知恵と勇気で切り抜ける、元気が出るハッピーエンドのお話はいかがでしょう。

原題の「Fantastic Mr Fox」というのも素敵。
絵本ではありませんが、各ページに素敵な挿絵の入った児童書です。
ブヨブク、ブクゼニ、ゼニシブリは金持ちの農場主。
みんな、いけ好かない、しみったれ。
そんな三人が飼育しているニワトリやアヒルや七面鳥を、ちょいと失敬するのが父さん狐の仕事。
三人は、怒り狂って追い回すが、父さん狐はつかまらない。
ある日、巣穴を見つけて、大々的にトラクターとショベルカー攻撃。
巣穴のある丘は、どんどん掘られ、まるで火山の噴火口のよう。
狐一家は、大急ぎで横穴を掘って逃れたものの、万事休す。
穴から出れば、銃を持って待ち構えている農場主たちに殺される。
農場主たちは、狐が出てくるまで根競べをする覚悟です。
一日たち、二日たち、次第に飢えて弱っていく狐一家・・・
いよいよ三日目、父さん狐の頭に浮かんだ妙案。
子狐たちと力をふりしぼり、横穴を掘っていく。
目指すは、ブヨブクのニワトリ小屋の床下。
まんまと太ったニワトリをせしめ、続けて友達の穴熊の協力も得て、次々ごちそうを持ち帰る。
丘をつぶされて困っていたモグラやウサギ、イタチも招いて大宴会。
そんなこととも知らず、三人の農場主は、いつまでもいつまでも穴の外で待ちぼうけだったとさ。
ニワトリやアヒルを盗む方が悪いのでは?という見方もありますが、まぁ、けちで意地悪な地主ですから。
絶体絶命のピンチに、諦めず、知恵と力を振り絞って、大きな成果を手に入れました。
父さん狐のセリフ、
「この世のどこにだな、わが子が飢え死にしそうだってのに、ニワトリの二羽や三羽くすねもしない親がいるか?」
というのが、かっこいい!
しかも、自分が手に入れてきたご馳走を、他の動物たちとも分かち合おうというのが、素敵じゃないですか。
私たちも、今のこの難局を、強く賢く乗り切り、分かち合いが実現する世界を作っていかないといけませんね。

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