絵本

フラワームーンと絵本「おこった月」

こんにちは!大人に絵本を読んでいる、絵本セラピスト🄬らくちゃんです。

 

今宵は満月。

5月の満月は、たくさんの花が咲き乱れる季節ということで、「フラワームーン」というそうです。

 

ネイティブアメリカン(アメリカの先住民族)は、月ごとの満月に、季節を表す名前をつけて季節を認識することで、農業に役立てていたそうです。

ちなみに来月6月は、いちごの収穫期にあたり、「ストロベリームーン」。

いちごのお月さまって、なんだかかわいいですね。

 

アメリカ先住民の暦にちなんで、アメリカ先住民に語り継がれている月のお話の絵本を紹介します。

「おこった月」(ウィリアム・スリーター:再話 ブレア・レント:絵 はるみこうへい:訳 童話館出版)

 

むかし、北アメリカ大陸の、さらに北のほうにすむ、先住民族の村に、ルーパンという男の子と、ラポウィンザという女の子がいました。

二人は、仲良しのおさななじみです。

ある夏の満月の夜、ラポウィンザは月を見上げて、月の顔があばただらけでみっともないと笑います。

それを聞いた月は、怒ってラポウィンザを空の世界に連れて行ってしまいます。

 

ルーパンは、ラポウィンザを連れ戻そうと、空の世界に行きます。

そこに住むおばあさんの助けを借りて、月の目を盗んでラポウィンザを取り返しますが、逃げる途中で月に気付かれてしまいます。

追ってくる月から、おばあさんにもらった道具を使って、なんとか逃げおおせることができました。

この辺のくだりは、日本の昔話、「三枚のお札」をほうふつとさせます。

 

この表紙の月、結構こわいですよね。

中の絵も、かなりこわいです。

先住民族の民俗文化を表しているのでしょうが、家の作りやそこに施された色彩、彫刻なども独特。

面白いのですがちょっとこわい・・・

特に、空の世界に住むおばあさんが、すごいのです。

二人を助けてくれる神様や天使のような存在なのでしょうが、絵がなんともいえず斬新。

日本のやまんばのような怖さではなく、不思議な服に、奇抜な色使い、顔もとても不思議な・・・原住民が祭りや魔除けで使うお面のような感じでしょうか。

 

うちで読み聞かせた時、次男が絵もお話もこわがって、一回くらいしか読んでいませんでした。

ほぼ新品のまま、何年もしまいこんでいたので、お話はすっかり忘れていました。

しかし、表紙のインパクトがあまりに強くて、常に本箱の中でその存在を主張していました。

フラワームーンの夜、「お月様の絵本だな~」と思って手に取ってみたら、ちょうどアメリカ先住民族のお話。

あらためて、じっくり読み返してみました。

何年も出番を待っていたのですね。

 

ところで、日本ではお月様に怖いイメージや、まがまがしいお話は、あまりありませんよね。

お月様の絵本もたくさんありますが、お月見だったり、お月様が見守ってくれてたり、ほのぼのとした優しいものが多いと思います。

ヨーロッパでは、満月の夜に変身する狼男の伝説などもありますが、アメリカ先住民の「おこった月」は、日本人の持つ月のイメージとはずいぶん違うものですね。

 

それにしても、子どもに「顔があばたで、みっともない」と言われたくらいで、こんなに怒るなんて、ずいぶん器の小さいお月様・・・

いやいや、そんな悪口言ったら、また怒らせて月の世界に連れて行かれちゃうかもしれません。

気をつけないと、いけませんね。

 

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