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巣ごもりで読んだファンタジー「精霊の守り人」

こんにちは!児童書も好きな絵本セラピスト🄬らくちゃんです。

 

外出自粛の巣ごもり中、母はそれほど時間があるわけではないのですが、やっぱり普段より本を読もう!という気になって、「積読(つんどく)」に手をつけています。

今日読み終わったのは、これ。

「精霊の守り人(せいれいのもりびと)」(上橋菜穂子:著 二木真希子:絵 偕成社)

 

知りませんでしたが、NHKで2006年にラジオドラマ化、2007年にアニメ化、そして2016年には綾瀬はるか主演でドラマ化されている話題作ですね。

 

作者の上橋菜穂子さんは、作家であると同時に、オーストラリアの先住民であるアボリジニ研究でも知られた文化人類学者でもあります。

本作品では、野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、アメリカ図書館協会バチェルダー賞を受賞。

2014年には国際アンデルセン賞作家賞を受賞しています。

 

あらすじ

腕利きの女用心棒、短槍使いのバルサは、ある日、川に落ちた新ヨゴ国の第二皇子チャグムを助けます。

チャグムは、その体に精霊の卵を宿していたため、帝の威信に傷がつくことを恐れた父帝によって、暗殺されそうになっていたのです。

チャグムの母、二の妃からチャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、その依頼を受け、チャグムを連れて密かに国を出ます。

しかし、帝の追っ手に追われ、大けがを負ったバルサは、チャグムとともに幼なじみの薬草師タンダの元に身を寄せます。

タンダの師であり、呪術師のトロガイによって知らされたのは、チャグムの体に生みつけられたのは、水の精霊の卵で、孵化まで守らないと大干ばつがおこるというのです。

さらに、その卵が大好物な魔物ラルンガが、卵を食べようとチャグムを狙ってやってくるのだとか。

帝のはなつ「狩人」と魔物ラルンガからチャグムを守るため、バルサは命をかけて戦います。

そして、いよいよ卵が孵化する日が近づき、魔物ラルンガが迫ってきます・・・

 

みどころと感想

この物語は読み始めた途端、ファンタジーの世界に引きずり込まれる、勢いのある作品でした。

最初、馴染みのない人名や地名がなかなか頭に入ってこなくて、読み進めるのに少し時間がかかりました。

しかし、途中から読み慣れてくると、細部まで緻密に、生き生きと描写された文章で、ありありとその国、場面、人物の様子がリアルに感じられます。

バルサと帝の刺客や魔物との死闘に手に汗にぎり、チャグム皇子の運命に胸を痛め、物語の展開にハラハラドキドキします。

主人公バルサが、30歳の女性というのがまたいいところ。

普通、児童書のファンタジーでは、主人公も少年少女であることが多く、このバルサの設定は異例です。

著者によると、やはり編集者の抵抗があったのだとか。

しかし、著者には鮮明にバルサのイメージが下りてきていて、彼女しかありえなかったので、強引にこの設定で押し通したそうです。

結果、それが物語に深みを与えたような気がします。

闘いの中で孤独に生きてきた大人の女バルサが、12歳のチャグムを守り、頼られる中で、情が生まれ、二人の間に絆が生まれます。

そこになんとも温かいものを感じました。

 

また、この物語の舞台は、人間の世界「サグ」と精霊の世界「ナユグ」が並行して存在し、時に交錯します。

その謎を解き明かすのに、建国神話や先住民族の民間伝承などが使われるところは、著者がアボリジニを研究する文化人類学者ならではの、世界観で構築されていると言えるでしょう。

こういう「パラレルワールド」の話、実はとても好きで、ワクワクします。

 

この「精霊の守り人」を第1弾として、女用心棒バルサを主人公とした「守り人」シリーズが、「闇の守り人」「夢の守り人」」・・・と続きます。

また、皇子チャグムを主人公とした「旅人シリーズ」(「虚空の旅人」「蒼路の旅人」)もあります。

バルサとチャグムの冒険の旅、まだまだ当分楽しめそうです。

 

ちなみに、児童書とはいえ、それなりにボリュームのある物語ですので、「文字を読むのはちょっと・・・」という方は、アニメやドラマで楽しんでもいいかもしれません。

ドラマは、日本全国からこの世界観を出せる場所を選びだして撮影されたそうです。

また、戦いのシーンでは、迫力ある本格的なアクションが楽しめますよ。

「守り人シリーズ」全体のことがわかる、偕成社の公式ページはこちら。

 

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中山純子

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