こんにちは!原田メソッド認定パートナーのらくちゃんです。
師匠の原田隆史先生の最新刊、「最高の教師がマンガで教える 勝利のメンタル」(日経BP)を読みましたので、ご紹介します。

これってどんな本?
世界のトップアスリートが、こぞって学ぶメンタルの鍛え方、整え方を、マンガを使って解説します。
2020年。本来だったら東京オリンピックが開催される予定でした。
スポーツに関心が高まっている時だから、という狙いもあってのことでしょう。
オリンピックで金メダルを狙う陸上400メートルリレーの選手たちの物語を題材に、メンタルについてわかりやすく、詳しく述べられています。
実在のトップアスリートの事例も豊富に紹介されているので、スポーツ好きなら、読んでいてワクワクするでしょう。

しかし、ご存知のとおり、オリンピックは1年延期になってしまいました。
オリンピックイヤーに、本番に先駆けて本書を出版したことは、当てが外れたのでしょうか。
そうではありません。
メンタルは、人生のあらゆる場面で重要になってきます。
特に、今のような想定外の事態に直面したとき、不安や混乱やイライラなど、精神的に不安定になりがちです。
また、オリンピックが延期になったように、甲子園やインターハイ、中学生の総体なども中止になりました。
目標としてきた大会がなくなり、失意のどん底にいる子供たちにも、立ち直るヒントとなるものです。
大舞台で実力を発揮するためにも、メンタルの扱い方が重要ですが、「まさか」の事態に負けない心づくりも、メンタルが鍵になります。
本書は、そういう意味で、今まさに求められる一冊ではないかと思います。
ちなみに、本書の前に、「最高の教師がマンガで教える 目標達成のルール」(日経BP)という書籍もあり、シリーズになっています。
こちらは、仕事での成長、成功、プライベートでの結婚やパートナーとの関係、子育てでの壁などを乗り越えていく女性「ちひろ」が主人公。
やはりマンガで成長ストーリーを追いながら、「目標達成のルール」を解説しています。
ちなみに、名コーチの不思議な白猫「ニャーラ」は、共通のキャラクターです。
合わせて読むと、より深く理解できると思いますよ。

ところで、メンタルってどうやって鍛えるの?
メンタルは、目に見えないものなので、鍛え方、練習の仕方もピンときません。
走りや泳ぎのタイムが速くなった。
腹筋や腕立てのできる回数が増えた。
など、計測できれば成長、上達が実感できますし、練習方法もわかります。
でも、メンタルって、漠然としてますよね。
本書では、メンタルトレーニングの以下の8つのスキルを紹介し、それぞれについてどのようにしたらいいのか解説しています。
- 目的・目標設定
- セルフコントロール
- イメージトレーニング
- 集中力
- プラス思考(パフォーマンスの方程式)
- セルフトーク
- コミュニケーション(ストローク)
- 予測と準備
これらは、スポーツなどの真剣勝負の場にのぞむ人だけが、取り組むべきものではありません。
私たちの日々の仕事、子育て、家庭生活でも、大いにプラスの効果を発揮します。
著者の原田隆史って、どんな人?
原田隆史先生には、以下のような様々な肩書があります。
- 株式会社原田教育研究所代表取締役社長
- クラスジャパン小中学園校長
- ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授
- オリンピック選手のメンタルトレーナー
- プロサッカーチーム浦和レッズのメンタルトレーナー
- バスケットボールチーム滋賀レイクスターズのメンタルトレーナー
- 企業研修講師
- 著者
などなど。
去年、話を聞いた時点で、36の事業、プロジェクトに関わっているとのことでした。
しかし、「元大阪の公立中学の教師で、陸上部顧問として子供たちを指導し、7年間で13回の日本一を輩出した」というところが原点になっています。
その時に試行錯誤しながら編み出した、目的・目標設定の手法、セルフコーチング、メンタルトレーニングの技術である「原田メソッド」は、教育やスポーツ界だけにとどまらず、ビジネスや芸術の分野でも広く効果が認められ、導入されています。
また、メソッドの有効性は、海外でも注目されていて、原田先生の著者や教材は、20ヶ国以上の言語に翻訳され、世界の多くの国でも実践されています。
ちなみに、私が知っている原田先生は、とにかく熱くてパワフル。
それでいて、おちゃめな大阪のおっちゃんです。
真剣で熱い学びの場でも、随所に「ここ、笑うとこですよ!」というネタがはさまります。
熱く強面のキャラの裏には、人々の成長と幸せを願う、海より深い愛にあふれた「母性」の人でもあります。

私の独断と偏見の感想
この本の発売を、心待ちにいていました。
というのも、長男が中学のバスケ部でがんばっているから。
「エンジョイ系」ではなく、「ガチ系」の部活です。
スポーツが題材のマンガなら、共感しながら読んで、学んでくれるかな、と期待しています。
さて、本書に書かれているメソッドは、「原田メソッド認定パートナー」なら、養成講座の中でひと通り学びます。
(実践できているかは別にして・・・)
ただ知識として知っているだけより、本書のようにマンガでストーリーとして描かれ、人物に感情移入しながら読むと、より生き生きと体感でき、理解が深まる気がします。
とはいえ、普通のビジネス書一冊のページ数の中で、マンガでストーリーを展開し、文字で解説を加えるという構成では、ストーリーへの没頭感が今一つ。
長男がバスケ部に入った時に、「スラムダンク」を全巻大人買いし、家族でドハマりしました。
そこから派生した「勝利学」の本を読み、名言から哲学、美学を学びました。
この「勝利のメンタル」のマンガも、登場人物一人一人をもっと細かく描き込み、エピソードをふくらませ、クライマックスのオリンピックの決勝戦でハラハラドキドキ、手に汗握る展開、そして最後は大号泣~~~!という作品を読みたいものです。

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