こんにちは!絵本セラピスト🄬のらくちゃんです。
大人が絵本を読むと、人生経験や価値観の違いから、まったく違った感想を持つことがあります。
「うさぎとかめ」のようなお話でも、
一般的な、「こつこつと努力を続ける人が、最終的には勝利する」「油断大敵」という解釈だけではありません。
「カメは、寝ているウサギを起こさないで、自分だけ先に行くのは卑怯だ」
「そもそも、なぜカメは走りで勝負しようとするのか?得意な泳ぎで挑むべきだろう」
「ウサギが油断しなければ確実に勝つはず。やっぱり才能がある者が強い」
「得意分野が違うのだから、競争すること自体ナンセンス」
と、いろいろな解釈があり、どれも正解。
今回紹介する絵本「ストライプ」を読んで、私はこんなことを考えました。
「ストライプ」ってどんなお話?

インパクトのある表紙に、「たいへん!しまもようになっちゃった」という副題がついています。
カミラは、いつも人の目ばかりを気にしている女の子。
学校のみんなが嫌いなリマ豆が本当は好物なのも秘密にしています。
新学期の朝、格好を気にして服をとっかえひっかえしていたカミラの体が、色とりどりのストライプに!
学校では大騒ぎ。
しまもようをからかわれるだけではすみません。
国旗を前にしたら国旗の柄に、友達が紫の水玉だのチェック模様だのと言うと、その通りの色や柄になってしまいます。
医師やいろんな分野の専門家が、カミラの病気(?)を治そうとやってきますが、治るどころか症状はエスカレートする一方。
そんな時、見知らぬかわいらしいおばあさんがやってきて、「あなた、リマ豆が食べたいんでしょ?」とカミラの口にリマ豆をひとつかみ、放り込みます。
「うーん、おいしい」とカミラ。
すると、たちまちもとの姿のカミラに戻ったのでした。
それ以来カミラは、誰に何を言われようと、好きなだけリマ豆を食べるようになりました。
独断と偏見の私の感想
この絵本、今回初めて読んだわけではありません。
図書館で借りて、何度も小学校の読み聞かせで読んでます。
鮮やかな色彩で描かれた、どんどんすごくなっていくカミラの姿に、子供たちは大盛り上がり。
「自分らしくしていいんだよ」「好きなものは好きって言っていいよ」というメッセージはありますが、ただ「おもしろいお話を読んでもらった」だけでもいいや、と思って読んでいました。
今回、この絵本が近く絶版になるらしいという噂を聞いて、慌てて購入しました。
久しぶりに読んでみて、「あぁ、しまもようになりそう・・・」と思ったことがあります。
「ステイホーム」になって、昼ご飯まで家族揃って食べるようになりました。
食事を用意する私の負担は大変ではありますが、それなりに頑張りがいもあり、いい団らんの時間でした。
子供たちの学校が始まって、今週から給食も再開しました。
しかし、夫は在宅勤務継続です。
暗黙の了解で、平日は私がお昼ご飯を用意します。(休日は、夫がやってくれます)
コロナの前は、自由気ままに自分のお昼ご飯を食べていました。
素敵なランチを食べ歩いていたというのではなく、「何」を「どれくらい」食べるかは、自分で決められたわけです。
それが、なんとなく今は「夫次第」になっています。
「在宅」で「デスクワーク」の夫は、食べ過ぎにならないよう、「一人前」は食べません。
買ってきたお弁当でも、冷凍食品のチャーハンでも、文句を言わずに食べてくれますが、必ず半分から3分の1ほど残します。
その残ったものが、私の昼食になります。
二人前用意しても、またハンパに余るから。
他に少ない量で何か作るのが面倒。
そういう、自分の都合もありますが、夫の「残したもの」を「残った分だけ」が私の食事というのは、知らず知らずのうちに、自尊心を損ねているなぁ・・・と気がついたわけです。
カミラのように、人目を気にしているのではありません。
今の私は、「人にどう見られるか」ではなく、「夫のため」「子供たちのため」「家計のため」などの鎖で縛って、自分を不自由にしています。
夫が「そうしろ」と言うのではありません。
私が勝手に自分を縛って、みじめになっているだけ・・・
たいへん!このままじゃ、しまもようになっちゃうわ。
来週は、「私は今日のお昼は、ムンバイのインドカレーとナンのセットにするけど、あなたはどうする?」と言ってみることにします。
あなたも、何か自分で自分を縛っていること、ありませんか?
しまもようになっちゃう前に、自分の心の声に耳をかたむけてあげましょう。

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