こんにちは!絵本セラピスト🄬のらくちゃんです。
今、関東地方は梅雨の真っ最中ですが、しとしと雨が降り続く「梅雨」のイメージとはちょっと違うお天気です。
早くも気温30度超えの夏日が続いたり、夕方から急にすごい雷雨に見舞われることも珍しくありません。
気候が変わり、「スコール」や「ゲリラ豪雨」のような雨が当たり前になりました。
今回は、そんな激しい雨を楽しく体感できる絵本を紹介します。

どんなお話?
ストーリーを読む絵本ではありません。
この表紙の男の子と一緒に、ただ雨を感じ、楽しめばいいのだと思います。
ある、あっつい日。
焼けた地面を歩いて男の子が帰ってきたようです。
家の前で空を見上げると、真黒な雲が。
間もなく、ぽつっ!ぽつっ!ぽつっ!と大粒の雨。
熱い地面から立ち上る雨のにおい、そらのにおい。
男の子がさしたきいろいかさを、雨がたたきます。
次第に雨は激しさを増し、男の子はかさを投げ出して、くつも脱ぎ捨てて、雨を全身で受け止め、感じます。
水たまりを蹴散らして、ジャンプ!
思いっきり、雨と一体になって遊ぶ男の子。
そのうち、雨はあがって青空が見えますが、「みんな びっちょびちょ」。
「びっちょびちょで いいきもち」
独断と偏見の感想
この絵本を読んでいると、自分の記憶の中の雨の感触、音、においが呼び起こされます。
おとなになると、面倒なだけの雨。
子供は、こんなに全身で雨を味わい、楽しめるんだ、ということを思い出しました。
ついつい、「濡れるよ」「風邪ひくよ」「どろどろになっちゃう」と言って、子供を家の中に囲い込んでしまうけど、本当はこういう体験したいよね。
そんな子供心を思い出させる、素敵な絵本でした。
来月から始まる、小学校の読み聞かせに、ぜひ読んであげたい一冊です。
こちらもおススメ
この「どしゃぶり」は、ちょうど2年前に出版された、割と新しい絵本ですが、この絵を描いたはたこうしろうさんの「なつのいちにち」(偕成社)も、やはり五感を刺激する素敵な絵本です。

夏休みのある日、たまたま家の人が誰もいない。
男の子は、クワガタをとりに出かけます。
暑い夏の空気、まっしろな日差し、夏草のにおい・・・
読んでいる私も、記憶の中の夏の日がよみがえります。
夕立にあってびしょ濡れになるけど、苦労して「大物」をつかまえた彼は、大満足!
幸せな夏休みの記憶と重なり、ノスタルジックな気持ちになります。
この絵本と出会ったのは、去年の6月。
参加した絵本セラピーで読んでもらいました。
参加者は全員おとな。
それぞれの夏の記憶をわかち合い、楽しいひとときを過ごしました。
でも、今の子、この夏の光景、ピンとくるかしら?
この絵本が出版されたのは、2004年です。
その頃でも、都会の子はもうクワガタとりには行かなかっただろうな・・・
うちの子たちは、この絵本に共感するのだろうか・・・
この絵本の世界が、ファンタジーになってしまったら、ちょっと寂しい。
やっぱり子供たちには、五感をフルに使って、この地球を感じる体験を、いっぱいしてもらいたいと思うのです。

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