こんにちは!
大人に絵本を読んでいる、絵本セラピスト🄬らくちゃんです。(プロフィールはこちら)
毎月、Zoomで絵本を5~6冊を使った、大人向けのワークショップ「絵本セラピー」を開催しています。
2021年4月は、25日と28日に開催しました。
2021年4月のプログラム
4月、新年度が始まりました。
わが家も次男が中学校に入学し、新しい生活が始まりました。
また桜の季節が巡ってきましたが、世の中はまた「まん延防止」や「緊急事態」が騒がれている状況。
そんな中で、自分はどこを目指すのか、今何ができるのか、考えながら少しでも前進していきたいと思います。

今回のテーマは、「私、発見!」。
新年度になり、新しい生活が始まったり、新たなチャレンジをしたくなったりするときです。
人は、環境や人との関わりの中で、自分の違った面が出てきたりするものです。
中には、自分でも気がついていない一面もあるかも。
まずは自分を知ることで、本当に自分の求めるものを見つけられるのでは・・・?
そんな思いをこめて、6冊の絵本を読みました。
1冊目は、まずごあいさつ。
「こんにちワニ」(中川ひろたか 村上康成 PHP研究所)
楽しい言葉遊びで始まります。
ダジャレで笑って、あったまったところで、2冊目。
「ええところ」(くすのきしげのり:作 ふるしょうようこ:絵 学研プラス)
参加者の皆さんに、人からほめられる「ええところ」を紹介してもらいました。
自分では当たり前だと思っていることや、自分には大して取り柄なんてないわぁ、と思っていたけれど、思い出してみたらいろいろほめてもらっていたことに気がつきました。
「夫は、いつも私の料理をおいしいって言ってくれるのよ」
「PTAの行事で、手際がいい、仕事が速いってほめられるんです」
「車の運転、うまいねって。まぁ、ドライブが好きなだけなんだけど」
人が見つけてくれた自分の「ええところ」を、紹介し合い、なんだかホッコリ、場が温かくなりました。
3冊目は、「かけだしたイス」(サトシン:作 ドーリー:絵 あわわ)
「ある日、イスは ふと 思った」
「一生、ここに いすわりつづける 必要は ないのでは?」
誰もが持っている固定観念や思い込み。
自分の役割や仕事に疑問も持たず、ただ日々それをこなしているけど、本当にそれでいいの?
そんな疑問を突き付けられる一冊です。
4冊目は、「ぬかどこすけ!」(かとうまふみ あかね書房)
野菜たちは、たくさんのきんが住んでいる「ぬかどこねえさん」の中に、気持ちよくつかっているうちに、いい味が出ておいしいぬかづけになるのです。
そのぬかどこを守っているのが、このせともののかめの「ぬかどこすけ」。
小さいけれど、大きなうちゅうのようなぬかどこ。
「ねえさん、いっしょう おまもりしやす!」
ぬかどこすけは、決意しました。
さぁ、みなさんが一生やり続けたいこと、やりがいを感じる仕事や活動は、何かありますか?
5冊目は、これ。
「いちにちパンダ」(大塚健太:作 くさかみなこ:絵 小学館)
飼育員さんに、かぜをひいたパンダの替わりをやってくれ、と無茶ぶりされたトラたろう。
最初は、しぶしぶパンダになって、お客さんの前に出て行ったけど・・・
あなたは、今までどんな「無茶ぶり」をされたことがありますか?
その結果、どうなりましたか?
最後は、この一冊を読みました。
「なまえのないねこ」(竹下文子:文 町田尚子:絵 小峰書店)
ぼくは なまえのない ねこ
まちの ねこたちは みんななまえを もっている
犬にも 花にも 名前がある
町の中を、名前を探して歩くねこ。
あれもちがう これもちがう
ちょっとちがう ぜんぜんちがう
最後にねこは気がつきます。
「ほしかったのは、なまえじゃないんだ」
私たちのほしいもの、なりたいもの、やりたいこと・・・
その奥にある「本当にほしいもの」、わかっているでしょうか。
そこがわかったとき、今日とるべき行動が変わってくるかもしれませんね。

参加者の声
ちょっと気持ち的にしんどい毎日ですが、クスッと笑えたり、考えさせられたり、自分を振り返る時間となりました。
それぞれの絵本はそれぞれ味わい深いと感じました。
こんなにも絵本にメッセージ性があるとは、驚きでした。 子供への読み聞かせの時は、全く感じてませんでしたから・・・ トラがパンダになるよう無茶ぶりされたけど、行動したことで 変化していったこと、人生でもよくあるな~と思って聞いてました。 イラストの構図や見開きを使っての描き方など、絵本のクオリティが 高いな~と思いました。素敵な絵本でした♡
絵本を囲む人たちが、みなさんやさしい方ばかりだなと。絵本の前でしかめっ面の人はいないのかもしれませんが、やさしい気持ちにもなれるのかもしれないなと感じました
色々な絵本を読んで下さり、ありがとうございました。
どの本にも、今の自分と重ね合わせて楽しませて頂きました。 参加者同士でのお喋りにも、新たな自分を発見する事もあり、嬉しい時間となりました。 絵本と向き合っている時間が、好きです。心を癒やされ、また、前を向いて歩こうという気持ちになりました。
ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました。

私は、テーマを決めて、絵本を選んできて読んだだけ。
絵本は一般的に販売されている、誰でも買えるものばかりです。
(出版社や著作権者から、使用の許可はいただいています。)
皆さん、同じ絵本、同じプログラムから、それぞれご自分に必要なメッセージを受け取られたのですね。
そうやって、少しでも目の前の方に、何か温かなもの、力になるものを伝えられたら。
そう思って、これからも「絵本タイム」を続けていきたいと思っています。
