7月23、24日と2日間に渡って、絵本セラピストになるべく、絵本セラピスト協会主催の養成講座を受けてきました。

絵本セラピーでは、セラピストが大人に向けて絵本を読み聞かせます。
大人が絵本を読むと、子供とは違った受け取り方をします。
今まで生きていた中での様々な経験や、作り上げてきた価値観、観念などから、その人独自の解釈が生まれてきます。
時にそれは潜在意識にアクセスし、思わぬ気づきをもたらしたり、頑なになっていた心をほぐし、傷つき疲れた心を癒してくれることがあります。
まるで愛らしい動物と触れ合うアニマルセラピーや、優しい香りのオイルで人を癒すアロマセラピーのように、大好きな絵本を使って誰かに安らぎや元気を与えられたらいいな・・・
そんな思いで、絵本セラピストを目指すことにしました。
2日間の講座では、絵本の基礎知識やセラピーの原理、プログラムの組み立て方、読み聞かせの技術などを模擬セラピーを受けながら学んでいきます。
また、絵本業界の現状や著作権などについての知識を学ぶことも、大事なことです。
盛りだくさんの講義を受けた後、来月は実際に自分でプログラムを組み立て、実演してみます。
それらをすべて受講し、実技をクリアして初めて基礎絵本セラピストとして認定されます。
丸2日間、座学で知識を詰め込む勉強は、それなりに大変なことではありますが、大好きな絵本に囲まれた空間で、絵本好きの仲間と絵本の世界に浸れるのは、なんとも至福の時間。


絵本セラピスト協会のセミナールームは、絵本の本だなに囲まれた素敵な空間
絵本作家さん直筆の色紙も並びます


ところで、絵本セラピーをとおして、セラピストは何をするのか?
絵本セラピスト協会代表の岡田達信氏は言います。
絵本セラピーは、人と人をつなぐ「技術」だと。
その技術を最大限に活用して、年齢・性別・立場・価値観・文化などの違う人たちをつなぐのが絵本セラピストなのです。
絵本セラピストは仕事(ビジネス)ではありません。社会に貢献する生き方です。
絵本セラピスト協会のホームページによると、
「まず自らが楽しんで活動し(私が喜ぶ)、目の前の人を笑顔にすること(相手が喜ぶ)。
そして多くの人に絵本を知ってもらうことで、絵本を作り届けてくださる絵本業界にご恩返しすること(社会が喜ぶ)。
更に人と人を絵本でつないで、明るく温かく軽やかに世界平和に貢献すること(世界が喜ぶ)。
この4つの喜びを一致させるのが絵本セラピスト®としての生き方であり使命(ミッション)です。」
とのこと。
なんと壮大な!
自分のささやかな絵本好きが、わらしべ長者のように巡り巡って世界平和に!
そう思うと、とてもワクワクします。