タイに単身赴任中のオットが、休暇で1週間ほど帰国するというので、タイ語の絵本を買ってきてくれるよう頼みました。
自分でもついこの間、爆買いしてきたばかりなのですが、その時買いそびれていた本がやっぱり欲しくなってしまって。
我が家には、絵本が結構あると思います。
小学生のいる家庭の平均絵本所蔵数なんてデータがあったら、かなり上位の方にいるじゃないかとひそかに思っています。
息子たちが、寝る前の儀式の読み聞かせをだんだん聞いてくれなくなり、そろそろ絵本は卒業ね、と長男が中学生に上がるタイミングでかなりの絵本や児童書を処分してしまいました。
絵本断捨離をして気がついたことは、ものを持たないシンプルライフの快適さではなく、絵本が必要だったのは私だったということ。
結局、おとなに絵本を読む「絵本セラピー」に出会い、「大人に絵本ひろめ隊」「絵本セラピスト」と段階を経て絵本の勉強をしているうちに、またまた新しい絵本を買っております。
絵本セラピーとは?の説明はこちら↓

さて、絵本セラピストの認定を取るためのカリキュラムの中に、絵本業界について知るという内容もあります。
そこで学んで、あらためて知りました。
絵本作家って、夢のある職業のようなイメージがありますが、収入面でかなり厳しいそうです・・・
私たちが子どもに絵本を買ってあげる時、何を基準に選びますか?
絵本って、そんなに安くありませんよね。だから、なかなか冒険はできません。
書店の店頭で探すとき、やっぱりロングセラーだったり、有名な作家さんの作品だったり、はずれのないものを選んでしまいます。
そうなると、新人作家さんの作品はなかなか売れません。
初刷の部数も少なければ、増刷もなかなかかからない。書店のスペースも限られているので、どうしても売れ筋の作品が並べられてしまいます。
店頭に並ばない→売れない→返品される→増刷されない→印税も入らない→作家は食えない・・・という負のスパイラル。
こうなると作家は、時間とエネルギーを投入して、渾身の作品を生み出すことは難しくなります。
名作「つるにょうぼう」という絵本の、絵を描いた赤羽末吉氏は、依頼を受けてから東北の山の様子や時代考証、民俗考証などを徹底的に取材し、ページごとにベースとなる和紙を変えるなど細部に至るまでこだわり、完成までになんと7年の年月をかけたとか!
「子供にこそ最高のものを」という強い信念があったとのことですが、現代の新進絵本作家にそれを望むのはとても難しい状況です。

矢川澄子:著
赤羽末吉:絵
福音館書店
だから、業界応援、作家さん応援の意味もあって、また、素敵な作品を創造してくれたことへの敬意と感謝を込めて、気に入った作品はなるべくちゃんと買おうと思うのです。
もちろん、私も無制限になんでもいくらでも買える身分ではありません。
図書館で借りたり、古本を買ったりすることも多いです。
でも、基礎絵本セラピスト🄬となったからには、これからセラピーで使おうと思う本は、ちゃんと買おうと思うのです。
絵本業界がんばれ!絵本作家がんばれ!!
(つづく)