絵本

クラスジャパンプロジェクトを応援します

一般財団法人クラスジャパン教育機構が運営する「クラスジャパンプロジェクト」というものがあります。

これは、全国20 万人の長期欠席中の小中学生を支援するプロジェクトで、全国の自治体・学校・家庭・企業・地域が一丸となって、不登校の小学生・中学生を元気にし、社会的自立に向けた進路選択を支援する取り組みを行っています。

私が師事する原田隆史先生がこのプロジェクトの中心となり、活動の一環である「クラスジャパン小中学園」の校長を務めています。
これは、小中学生が、自宅でインターネットを使って勉強することができるネットスクールです。

原田先生は、このように語っています。

「私は20年間、大阪市の公立中学校で教師をしていました。教育の現場が抱える課題は、校内暴力や薬物、暴走族といったハードな暴力の問題から、いじめや不登校などソフト面、心の問題に変化しています。現場の教師、教育委員会、文部科学省が共に解決の方法を考え実行してきたのですが、小中学校の不登校児童は文部科学省の調査によると16万人以上とも言われて、その数は増加傾向にあります。つまり今、それほど多くの子どもたちや保護者が悩んだり、悶々とした日々を送っているということです。

私たちは、そんな子どもたちの可能性を見出したい。その想いから、クラスジャパンの活動をスタートしました。」

 

子供が学校に行けない、行きたくない理由は様々です。

それを、「甘えだ」「弱いからだ」「なまけている」「親が悪い」などとと断じてしまうのは、あまりに冷たく、視野の狭い見方だと思うのです。

わが家にも、小学生と中学生の息子がいます。

幸い、二人とも学校は大好き、友達もいて、ご機嫌に登校してくれています。

しかし、今まで学校の様子や他の子どもたちのことを見てきて、やはり「すべての子に快適、安全、安心な場」ではないと思っています。

画一的な授業、運動会や学校行事では否応なく整列し、同じ行動を強いられ、評価され、順位付けされ、ある一定の価値観を押し付けられる。

そういうことが抵抗なくできて、その中でも自分の好きや得意を見つけて伸びていける子もいます。

でも、そういうことがたまらなく苦手、苦痛という子もいるでしょう。

もちろん、いじめや人間関係の不和で、学校に行くことが命がけと思うほど、追い詰められてしまう子もいます。

そういう子が、将来の進学の道、社会に出る可能性を奪われてしまっていいのでしょうか?

実際、今の義務教育では、出席日数がゼロだと、成績は1。進学は難しいと言われるそうです。

 

以前、「ケーキの切れない非行少年たち」という本を紹介しました。

境界知能(障害というほどではないが、空間認知や読解力、理解力に困難がある)によって、誤解を受けたり、いじめられたり、自分自身、勉強や人の言うことが理解できず自信をなくし、落ちこぼれ、非行に走るケースがとても多いという内容でした。

道を踏み外す前に、適切な理解とトレーニングがあったら、彼らの人生はまた別のものになっていたはずです。

 

また、先日絵本セラピストフォロー講座でお話してくれた、マジシャンでミュージシャンで、翻訳者の大友剛さん。

彼も、小学生の時、いじめに遭い、自ら命を絶つことを考え、遺書まで書いたことがあるそうです。

結局彼は公立中学に進まず、自由の森学園というユニークな教育理念を持つ学校に進学し、その後アメリカに留学、今の活躍に至ります。

お会いした大友さんは、才能豊かで、楽しく、子供への愛にあふれた本当に魅力的な人でした。

もし彼があの時、命を絶っていたら、世界はこのような素晴らしい存在を失っていたことになります。

毎年発表される若年自殺者数の無機質な数字は、実はこのような素晴らしい可能性の数々が失われたことを意味しているのです。

なんとか、この悲劇を減らしたい。

今の時代、インターネットを使って、学びや体験の多様な選択肢を提示することができます。

どうか輝ける命と才能が、ちゃんと輝けますように。

そのための活動である「クラスジャパンプロジェクト」を、これからも応援していきたいと思います。

 

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