ネットでこんなニュースを見つけました。

日本のアニメやマンガ好きなタイ人女性がいわゆるキャラ弁を知って、「すごくかわいい!」と感動したと紹介されています。
まぁ、キャラ弁に驚き、感動するのは、タイ人だけではないと思いますが。
世界的に見て、すごいんじゃないかと思います。
しかし、これが日本のお弁当文化と言われると、それは誤解というものです。
私も息子が二人。小学校は基本的に給食だとしても、幼稚園時代、遠足や運動会などの学校行事、部活やスポーツチームの試合など、それなりにお弁当を作る機会はありましたが、キャラ弁は作りませんでした。
せいぜい、おにぎりの型でお花とか作ったくらいかなぁ・・・
確かに、芸術的なキャラ弁を作られる方もいますが、それってそういうことが好きな方、得意な方ですよね?
それこそ、手芸とか、お菓子作りとか、フラワーアレンジメントとかみたいなものかと。
趣味の領域で言えば、タイも食品を使った芸術があります。
ずっと前に、タイのフルーツや野菜のカービングの教本を翻訳したことがあります。
キャラ弁どころじゃない、精緻な美しさに息をのむほどです。


タイの人みんながこれができるわけではないですが、たまに暇な時間におしゃべりしながら、にんじんやきゅうりをお花や葉っぱの形に切ったり彫ったりしてる人はいますよね。
また、日本の和菓子のデザインも美しいですが、タイのルークチュップというお菓子もなかなかだと思います。
ココナツミルクで味付けした緑豆の餡を、鮮やかに色付けした寒天でくるんで果物や野菜の形にした、かわいらしいお菓子です。

お弁当の話に戻りますが、キャラ弁は作らないとしても、やっぱり日本のお母さんたちはがんばっていると思います。
品数、見栄え、色と栄養、味のバランス、少なからず考えてしまいます。
同じようなおかずが続いたり、茶色ばかりのお弁当になってしまったりすると、無用な敗北感を感じてしまったり・・・
紹介した記事にも書いてありましたが、タイのピクニックのお弁当、きれいにおかずを並べたり色合いのバランスを考えたりしませんよね。
ガイヤーン(タイ風焼き鳥)、ソムタム(パパイヤサラダ)、ラープ(ひき肉の辛いサラダ)、もち米、辛いおかずいろいろ、果物いろいろ・・・
持っていくこともあるけど、現地で売ってるのを買って食べることも普通。
記事にも書いてあるように、タイでは女性が料理が得意でなくても、日本ほど肩身の狭い思いはしません。
私がタイで勤めていた工場でも、女性マネージャーさん、何も悪びれた様子がなく「料理?しないわよ。作れるのは玉子焼きくらいね」って言いきっていて、コンサバな日本人駐在員のおじさんに呆れられていましたっけ。
それに、暑い国ですからね。
朝早くからお弁当を持ち歩くと、あぶないですよね。
タイのピクニックで食べたもの、色どりなんか気にしなくても、おいしかったし、楽しかったなぁ~。
日本でも、あまりお母さんに負担とプレッシャーをかけず、みんなで楽しくおいしく食べられればいいのにね、と思います。