六本木の森アーツセンターで開催中の「ムーミン展」に行ってきました。
日本フィンランド外交関係樹立100周年記念だそうです。
ファンシー文具や食器など、いろんなところに使われているムーミンのキャラクターは、お馴染みですね。
ムーミン、かわいいけど、特に好きでも嫌いでもありませんでした。
だから、ムーミン展をやっていることも知りませんでした。知っていたとしても、わざわざ六本木まで出かけていく気にはならなかったと思います。
では、なぜ今回行ってきたかというと、きっかけは先日参加した講座、「旅する読書」でした。
講座でムーミンが紹介され、なんとなく子供の頃読んだことを思い出しました。
ただ、子供の頃は、そんなに面白いと思わなかったのですね。だからシリーズを読み続けることはなかったし、なんとなく印象に残らないままおとなになってしまいました。
しかし、講座で紹介されたムーミンのお話は、決して子供向けのきれいごとだけではない、人間関係、家族、人生の深く複雑な部分に触れていました。
う~ん、面白そう。
俄然、興味がわいてきたところで、ちょうど六本木でムーミン展をやっているとのこと。
これはご縁に違いないと、思い切って行ってきたわけです。

展示されている作品は、小説の挿絵原画のような、小さくて単色のものが多くありましたが、さすがにオリジナルには力があります。
ムーミンの世界って、こんなに繊細で美しい絵だったんだ、と改めて気づかされました。
表紙や絵本用のカラーの原画は、水彩の優しい色使いで、奥深い雰囲気のある、とても美しい絵でした。
「ムーミン」というキャラクターにとどまらず、独特の世界観を持つムーミンワールド。
子供の頃にはわからなかった魅力に、今やっと出会い直したという感じです。

お決まりのミュージアムショップでは、数々のキャラクターグッズ、文房具、ぬいぐるみ、食器、お菓子などが売っていましたが、より深くムーミンワールドに触れてみたくて、また本を買ってきてしまいました。

いつか、ムーミンワールドの生まれたフィンランドにも行ってみたいですね。