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【北海道・知床】『知床ウトロ カムイワッカ シャワークライミングツアー』で、神の水が流れる秘境を堪能

こんにちは!

つくば市在住、大人に絵本を読んでいる、絵本セラピスト🄬らくちゃんです。(プロフィールはこちら

今回、中学生の息子たちと北海道は知床に行ってきました。

世界自然遺産に指定されている知床の自然を見たくて、ネイチャーガイドさんが案内してくれるツアーに参加しました。

午前中は、『遊歩道の無い原生林を歩こう!知床ウトロ・森歩き 絶景ツアー』で、ヒグマの痕跡があちこちに見られる、手つかずの自然の森を散策、息をのむ絶景を堪能しました。

午後は、秘境「カムイワッカ(神の水)湯の滝」と呼ばれる温泉の流れる滝に行ってきました。

一見涼しげな滝の清い流れが、実は温かい温泉。

未舗装の道を奥深く入ってきたところの、なんとも不思議な体験をご紹介します。

(2021年7月24日訪問。気象条件や感染症のまん延状況により、情報は変わる場合があります。)

カムイワッカは、ガイド付きツアーで行くのがおすすめ

「カムイワッカ湯の滝」は、知床五湖への入り口を過ぎたあたりから、未舗装の林道を11㎞ほど入って行った先にあります。

活火山である知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が川に流れ込み、川全体が流れる温泉のようになっていて、なんとも不思議な感じです。

私たちは、「まるごとパッケージ」でお願いしていたので、午前中と同じ「ウエネウサルみどり」のネイチャーガイド、島貫さんに連れて行ってもらいました。

午前中のツアーについては、こちら。

ここも、「やっぱりガイドさんにお願いしてよかった!」と心底思いました。

その理由は3つ。

① 未舗装道路の運転難易度が結構高い。

カムイワッカ湯の滝に至る11㎞ほどの未舗装道路、結構細く、崖っぷちのところもあります。

白い砂ぼこりが立ち込め、前が見づらいこともあれば、鹿などの野生動物が飛び出してくることも。

しかも、この辺は、電波が通じていなくて、何かあっても電話で助けを呼ぶこともできません。

ツアー会社のワゴン車の座席で揺られながら「私には無理だな」と思いました。

②必要な装備を教えてもらえて、快適に湯の滝を楽しめる。

温泉の流れるあったかい滝は、やはり足をお湯につけ、川の中を歩いてこそ楽しいもの。

そのためには、滑らないマリンシューズや、「カムイワッカ足袋」(知床自然センターで購入できます)という専用の滑り止めのついた5本指ソックスのようなものが必要です。

知床自然センターで購入した「カムイワッカ足袋」

素足やビーチサンダル、クロックスのようなサンダルでは、とても危険。

ガイドさんが、事前にそのようなアドバイスをしてくれたので、快適、安全に楽しめました。

③ヒグマ生息地で、安心して遊べる

この、カムイワッカ湯の滝も、ヒグマの生活圏内です。

いつ出没しても不思議はありません。

ヒグマの出没情報があると、即観光客は立ち入り禁止となります。

せっかく旅行に来て、こんな奥地まで来たのに「立ち入り禁止」では残念。

ガイドさんなら、どこが立ち入り禁止になっているか、いち早く情報が入ります。

また、湯の滝で楽しんでいる最中に、ヒグマが現れる可能性だってあります。

その時に、慌てず騒がず、適切に対処し、指示を出してくれる人がいるのは心強いではないですか。

気の小さい私は、絶対「ガイド付きツアー」を選びます。

温泉が流れる不思議な滝

魚棲まぬ清流は神の水

「カムイワッカ湯の滝」は、硫黄山から湧き出ている温泉なので、硫黄成分が強く、水は澄んでいてきれいなのに、魚などの水生生物はいないのです。

「カムイワッカ」というのは、アイヌ語で「カムイ=神」「ワッカ=水」すなわち「神の水」という意味だそうです。

いわゆる「神様」というより、人智を超えた強大な力を持つもの全般を表すという説もあります。

だから、魚の棲まない流れをそう呼んだのを、「神の水」というより「魔の水」という人もいます。

流れの中に、硫黄分が強いことを感じさせるところが随所に見られます。

これは岩の割れ目に硫黄分がたまって、まるで骨董の焼き物などを修繕する「金継ぎ」のようになっています。

硫黄成分のかたまったものが、あちこちに。

途中でガイドの島貫さんが、「理科の実験をやってみましょう」と、お財布から10円玉を取り出しました。

これを、水の中でこすってみましょう。

すると、みるみるピカピカに!

息子の5円玉も、きれいになりました。

酸性の強い温泉成分であることがわかります。

周りには、豊かな木々の緑が繁っているのに、水の中には生き物がいないって、なんだか不思議な感じがします。

この蝶は、翅を開くと鮮やかなエメラルドグリーンでした。

岸の繁みでは、尻尾の青いトカゲも見かけましたし、ヘビがスルスルと草むらに入っていくのも見ました。

豊かな自然です。

観光客が入れるエリア

硫黄山から湧き出る温泉の源泉は、70度くらいの高温だそうです。

でも、私たちはそこまでは入ることができません。

観光客のために整備されたところではありませんから、落石や滑落の恐れがあります。

私たちが入れるのは、この一の滝まで。

この表示の少し先には、「進入禁止」のロープが張ってあります。

実際、今でも落石はあるそうです。

冬の閉鎖期間が明けて、訪れてみたら、それまでなかった石が流れの真ん中に居座っていた、なんてことも。

この石も、2~3年前にはなかったそうです。

一の滝のエリアの湯温は、30度ほど。

足をつけると温かく感じますが、入浴するにはぬるいですね。

夏なら、それでも全身浸してみるのも楽しいかもしれませんが、更衣室やシャワーはありませんから、意外と大変。

詳細情報

私たちが利用したのは、

知床ウトロ 秘境 神の水 カムイワッカ シャワークライミングツアー【無料送迎付き】

というツアーです。

道の駅ウトロシリエトクで集合後、「知床自然センター」に寄って、お手洗いを済ませたら出発です。

必要な人は、ここで「カムイワッカ足袋」を購入。

足袋とタオルと濡れたものを入れる袋がセットで1,000円でした。

開催期間2021年6月1日~10月1日
※お盆期間は、シャトルバスが運行されるため、ツアーはありません。
出発時間午前:9時~
午後:13時~
※宿泊施設無料送迎の場合、その前の時間にお迎えにきてくれます。
所要時間約2時間半
料金大人:5,000円
子供(12歳以下):2,500円
グループ割引やオプションの料金はお問合せください。

出典:知床自然センター ホームページ

シャワークライミングが終わったら、また「知床自然センター」に戻ります。

そこでのお楽しみがこれ。

濃厚なソフトクリーム

さわやかな大人味のレモネード

自然センター内のカフェで買えます。

秘境で温泉の流れる滝を満喫した後は、ホッと一息冷たいものをいただく。

最高です!

知床に行く機会があったら、「カムイワッカ湯の滝 シャワークライミング」、おすすめです。