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翻訳者は、なくならない

昨日、原田メソッド実践勉強会のグループコーチングで、コーチの方にこんなことを問われました。

「今後、AIや機械翻訳が発達し、翻訳者はいらなくなるとは思いませんか?」と。

タイ語の翻訳にこだわり、「タイ日の翻訳出版のエージェントをする」という目標を設定した私の、思いや信念を確認する意味で聞かれたのだと思います。

コーチの方がインドネシアに行かれた時に、ポケトークのような小さな携帯翻訳機で現地の人と現地語で問題なくコミュニケーションが取れた経験から、現地語の翻訳・通訳どころか英語の勉強さえ必要なくなるのではないか、と思われたそうです。

 

確かに、意味だけを置き換える翻訳や通訳はあまり必要なくなるかもしれません。

私が今までやってきた、産業翻訳の世界はまさにそれ。

ちょっと前までは、パソコンの翻訳ソフトの精度は低く、笑っちゃうような珍訳を出してきて、翻訳者仲間と「私たちの仕事はなくならないね」なんて言い合ったものだけど、最近はかなり自然な訳語になってきているのではないでしょうか。

きっと、すごいスピードでどんどん進化し、洗練されてくるのだと思います。

そうしたら、翻訳者なんていらなくなる?

 

私はやっぱり「No」だと思います。

人間にしか感じられないセンスや味わいのようなものがあって、そこに価値があると思うのです。

だって、機械が訳した詩なんか、読みたいと思いますか?

物語世界や、空気感を再構築できるのは、やっぱり人間にしかできないこと。

たとえば、一つの原作に対して複数の翻訳者がいて、誰の翻訳かで買う本を決めるというのもありではないかと思うのです。

 

勉強会から帰って、何気なく自分の本だなをながめてみて、わかりました。

あぁ~、やっぱり翻訳の世界は深い。

以前、タイトル翻訳の難しさという記事を書いたことがありますが、短いタイトル一つとっても、翻訳者がどれだけ悩み、試行錯誤し、ああでもないこうでもないとやった上で、大決断をしたのだろうと察せられます。

だって、ざっと目についたものだけで、こんなですよ。

すてきな三にんぐみ=The three robbers(三人の泥棒)

 

 

 

 

 

 

 

おおきな木=The giving tree(与える木)

大人に絵本ひろめ隊 中山純子

 

 

 

 

 

 

三びきのやぎのがらがらどん=The three billy goats gruff(三びきのしゃがれ声の雄ヤギ)

 

 

 

 

 

 

 

ちびゴリラのちびちび=Little Gorilla(小さなゴリラ)

 

 

 

 

 

 

かいじゅうたちのいるところ=Where the wild things are(野生のもののいるところ)

 

 

 

 

 

 

 

あくたれラルフ=Rotten Ralph(腐ったラルフ)

 

 

 

 

 

 

だって、「がらがらどん」ですよ!

「ちびちび」ですよ!

機械にできることじゃないですよね。

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